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3月25日の開幕へ向けて、球春到来——。プロ野球・セパ12球団のキャンプが2月1日から沖縄、宮崎両県でスタートした。新型コロナウイルスの陽性者が増え続ける中、徹底した感染対策を施しながらの調整となる。
日本一奪回を目指す巨人は、原辰徳監督が選手に向けて「日本野球界、その頂点で野球をやるんだ、ということを一人ひとりが思って下さい」と訓示し、キャンプスタート。昨季引退し、今季から1軍外野守備兼走塁コーチに就任した亀井善行氏は早速バットを握り、ノッカーを務めた。
◆【実際の映像】キャンプ開始前に原監督が訓示 「頂点で野球をやる」など決意表明
■「球界の頂点で野球をやる」
新庄剛志BIGBOSSの話題で持ち切りの今キャンプだが、球界の盟主もV奪回へ向けて力強い一歩を踏み出した。巨人軍公式Twitterによると、原監督は選手たちを前に訓示。「それぞれの姿、形を見ると非常に良い状態に仕上がっているように見えます」と切り出し、自主トレなど各自が実践したオフの取り組みを評価。まずは、万全の態勢でキャンプインした選手たちを称えた。
ただ、続けて「我々は日本野球界、その頂点で野球をやるんだ、ということを一人ひとりが思って下さい。そうすることによって、チーム力は必ず(上がる)。コーチ、監督が君たちの力を結集させて、相手チームを負かす、必ずそのようにしていきますから、一人ひとりがそういう強い思いの中で、大きな目標の中でスタートを切ってもらいたい」と、“チーム・ジャイアンツ”として戦う覚悟を求めた。
最後、「目標は言わずと知れた、皆と思いは一つ。そのことを肝に銘じてスタートを切って行きましょう」と、口にこそしなかったものの“日本一奪還”という目標を改めて共有し、円陣を解いた。
■阿部コーチもかつて右打ちノック
練習に入ると、まず目についたのは背番号79のユニフォームを着てノックを行う亀井善行コーチ。現役時代は左打者だった同コーチだが、まず右打ちで外野ノックを行うと、その後は右でも左でも器用にフライを打った。実は、ジャイアンツ球場で行われた昨年の秋季練習でも右打ちノックを披露しており、SNSなどでは話題になっていた。また、亀井コーチと同様、左のスラッガーだった阿部慎之助一軍作戦兼ディフェンスチーフコーチも2軍監督時代、右打ちでノッカーを務めた。左打者と右打者では、それぞれ打球の切れ方などが違うため、どちらかに偏った打球ばかりにならないようにするための配慮と見られる。
現在、1軍の平均年齢は20代前半。ヤングジャイアンツが、昨季までチームの屋台骨を支えてきた亀井コーチらの指導を受けて、どう羽ばたくのか。「新生・巨人」に期待だ。
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文・SPREAD編集部
【一軍】春季キャンプ✨#原辰徳 監督の訓示から、2022シーズンがスタートしました□
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— 読売巨人軍(ジャイアンツ) (@TokyoGiants) February 1, 2022