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北京五輪スキージャンプの男子個人ノーマルヒルで金メダルに輝いた小林陵侑。1998年長野五輪ラージヒルの船木和喜以来となる個人種目での頂点に立ち、今大会日本勢金メダル第1号となった。
日本ジャンプ陣に24年ぶりの金メダルをもたらした25歳の快挙を海外メディアも称賛した。
◆【画像】小林陵侑のジャンプを「鷲のように飛んだ」と称賛したオリンピック公式Twitter
■「最初から最後まで優雅なスタイル」
気まぐれな風も関係なかった。小林は向かい風に恵まれない中でも1回目104.5メートル、2回目99.5メートルをマーク。W杯上位勢が失速する中、飛形点でも高得点を叩き出し、合計275.0点で金メダルを手にした。
日本からノーマルヒル王者が出るのは、1972年の札幌五輪・笠谷幸生さん以来、50年ぶり(当時の競技名は70メートル級)。この快挙について、海外メディアも速報し、称賛した。オリンピック公式Twitterが「鷲のように飛んだ」とつづれば、米メディア「ESPN」は「最初から最後まで優雅なスタイル」とした上で、「最高のジャンプをした」と称えた。
また、フランスのAFP通信は有力選手たちが追い風に手を焼く中、「小林はライバルとは対照的に落ち着きを保ち、1本目でトップに立つと2本目もしっかりとまとめ、合計275.0点で優勝した」と伝えた。そのほか、ジャンプ種目に強いドイツの「DW sports」も「小林の大勝利」とツイートした。
五輪に初めて臨んだ前回18年の平昌では、個人ノーマルヒルで7位入賞。19年のW杯では13勝を挙げて初の総合優勝に輝いた。その後は腰痛に悩まされる時期もあったが、今季も「ジャンプ週間」で3シーズンぶりに頂点に立つなど好調をキープ。着実に身に付けた力が、北京で花開いた。
残りの個人・団体含めて、さらなるメダル獲得に期待がかかる。
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文・SPREAD編集部
Flying like an eagle! □
Kobayashi Ryoyu (Japan) soars to earn the #Gold medal in #SkiJumping Men's Normal Hill Individual!#Beijing2022 | #StrongerTogether | @Japan_Olympic | @RyoKoba8118 pic.twitter.com/ksrXGsItvd
— Olympics (@Olympics) February 6, 2022