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いよいよ2022年のペナントレース開幕(3月25日)まで1カ月を切った。そこで注目したいのが、「開幕投手を誰が務めるのか」である。すでに発表済みのチームも含め、セ・6球団の栄えある開幕投手を予想し、それぞれの仕上がり具合を比較したい。
セ・リーグ開幕戦
・巨人vs.中日(東京ドーム)
・DeNA vs.広島(横浜)
・阪神vs.ヤクルト(京セラD大阪)
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■巨人・菅野は5年連続8度目の大役
ヤクルト:奥川恭伸
連覇へ向け、小川泰弘の2年連続6度目の開幕投手も考えられるが、それ以上に新エースとして奥川恭伸の抜擢を期待したい。高卒2年目だった昨季は、投げる度に成長した姿を見せながら最終的に9勝をマーク。今季は2月20日の練習試合で2回途中6失点から同27日のオープン戦では3回2安打1失点。まだまだ修正点を残しているが、順調にステップアップ。20歳の“快投発進”に期待したい。
阪神:青柳晃洋
矢野燿大監督の「退任表明」から始まった2022年の阪神。開幕投手の大本命は青柳晃洋。過去、メッセンジャーの5年連続の後、西勇輝、藤浪晋太郎が務めたが、昨季13勝、防御率2.48の安定感で最多勝、最高勝率の2冠に輝いた28歳右腕が、自身初の大役を任されると見る。開幕戦で戦うヤクルト相手には昨季7試合登板で4勝1敗、防御率2.68。キャンプでも順調な調整を続けており、支障はない。
巨人:菅野智之
春季キャンプ開始時点では、山口俊、戸郷翔征、高橋優貴も候補とされたが、順調な仕上がりを見せた菅野智之が、5年連続8度目の開幕投手に内定。8度目の開幕投手は上原浩治を抜いて球団最多となり、白星を掴めば開幕勝利数も球団最多の5勝目となる。本人も「勝ちにこだわって、チームと自分自身も良いスタートを切れるように死に物狂いで投げたい」と闘志を燃やしており、6勝7敗、防御率3.19と不甲斐ないシーズンだった昨季からの逆襲を誓う。※3月1日に発表済み
■DeNAは今永が出遅れで候補者多数
広島:大瀬良大地
昨季自身5度目の2ケタ勝利を達成した大瀬良大地が、4年連続4度目の開幕投手を佐々岡真司監督から伝えられた。過去2年のキャンプ前の通達から、今季は九里亜蓮、森下暢仁とのライバルとの競争を制したかたちで、今季対外試合初登板だった2月26日の巨人戦でも3回無失点と好投。広島では長谷川良平、北別府学、黒田博樹に次いで史上4人目の4年連続開幕マウンドへ照準を合わせる。※2月28日に発表済み
中日:大野雄大
今季からチームを指揮する立浪和義監督が、大野雄大の2年ぶり4度目の開幕投手を発表。すでに本人には昨年の秋季キャンプ中に伝えていたと言い、本人も「武者振いした」と意欲満々。昨季7勝11敗、防御率2.95だったベテラン左腕だが、巨人戦は7試合で3勝1敗、防御率1.50の好相性を誇っただけに期待大。菅野との投げ合いに注目が集まる。※3月1日に発表済み
DeNA:石田健大
最有力候補だった今永昇太が、左前腕の炎症での調整遅れで出遅れており、候補は多いが決め手がない。その中で指名したいのが、29歳となった左腕・石田健大だ。昨季は中継ぎでスタートするも、後半戦に先発転向。今年は2月26日のオープン戦で3回1安打1失点、内容も目を見張るものがあった。大貫晋一や東克樹、濵口遥大らがライバルになるが、過去2度(2017、18年)開幕投手を務めた経験を買いたい。
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記事提供:ベースボール・タイムズデータ提供:野球DB