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ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、スポーツ界ではロシア排除の動きが進んでいる。その中でサッカー・プレミアリーグは、ロシアのブロードキャスティングパートナー「Okkoスポーツ」との契約を一時停止したと発表した。この結果、ロシア国内でプレミアリーグを視聴することはできなくなった。また、サッカー界のレジェンド、デビッド・ベッカム氏もウクライナに約1億5000万円を寄付した。
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■リーグとして強く非難
プレミアリーグは8日(日本時間9日)、声明を発表。「プレミアリーグとその加盟クラブは本日、ロシアの放送パートナーであるランブラー社(Okko Sport)との契約を即時停止し、ウクライナの人々を支援するために100万ポンド(約1億5000万円)を寄付することに全会一致で合意しました」とした。さらに、「リーグは、ロシアのウクライナ侵攻を強く非難します。私たちは平和を求め、影響を受けたすべての人々に思いを寄せています」と立場を鮮明にした。なお、100万ポンドの寄付金は、災害緊急委員会(DEC)に寄付され、人道支援を必要としている人々に直接届けられる予定だという。
プレミアリーグは先週末の試合でもウクライナへの連帯を示し、全クラブのキャプテンがウクライナの国旗カラーで作られた特別な腕章を着用。スタジアムのスクリーンには、ウクライナ国旗の青と黄色を背景に「Football Stands Together」という文字を表示した。
また、英紙「マンチェスター・イブニング・ニュース」や「ミラー」などによると、元イングランド代表MFデビッド・ベッカム、ヴィクトリア・ベッカム夫妻が、ユニセフに設置した「7:ザ・デイビッド・ベッカム・ユニセフ基金」を通じて、ウクライナに寄付を行ったという。「ミラー」によると、金額は100万ポンド(約1億5000万円)に及ぶ。
ベッカムは、同基金のホームページや自身のインスタグラムを通じて、「罪のない子供たちを支援するために、皆さんも参加してくださったら、とてもありがたいです」とメッセージを発し、戦禍で苦しむウクライナの子供たちのために支援を呼び掛けた。
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文・SPREAD編集部