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広島からポスティング制度でメジャー移籍を目指す鈴木誠也外野手の動向を巡り、情報が入り乱れている。13日(日本時間14日)には、サンディエゴ・パドレスとの基本合意が伝えられたが、その後、鈴木自身がインスタグラムで「白紙」を強調。米メディアによると、今後も面談予定のチームがあるとのこと。果たして争奪戦の行方はどうなるのか。
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■「まだ決意を固めたわけではない」
鈴木は「5年総額7000万ドル(約80億5000万円)でパドレスと合意」と複数メディアにより伝えられた。ロックアウトが解除され、移籍交渉も再開。ようやく新天地が決まったと思われたが、すんなり決着とはならないようだ。
米スポーツメディア「ジ・アスレチック」のサハデヴ・シャーマ記者は「情報筋によると、シカゴ・カブスは今夜、セイヤ・スズキと代理人と面談を行う見込みだという。カブスは多くの補強をしており、スズキもぜひ加えたいと考えている」とツイート。カブスと鈴木の面談に関しては、他にも複数の米メディアが報じている。
また、「ロサンゼルス・タイムズ」のディラン・ヘルナンデス氏は「スズキはまだ球団を決めておらず、6~7球団を検討中のまま」とつづり、MLBネットワークのジョン・ヘイマン記者もパドレス、カブスのほか、ロサンゼルス・ドジャース、ボストン・レッドソックス、サンフランシスコ・ジャイアンツ、シアトル・マリナーズをまだ関与している球団として挙げている。
鈴木は、自身のインスタでパドレスとの入団合意報道について否定。「まだ決意を固めたわけではない」としている。もう腹が決まっているのならカブスと会う必要はないが、果たしてどうか。鈴木は現在、30日のポスティング期間のうち17日を残しており、考える時間は確かにまだある。
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文・SPREAD編集部