
サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有が21日(日本時間22日)、コロラド・ロッキーズとのオープン戦で実戦初登板。3回を投げて6奪三振無四球、3安打無失点と好投し、順調なスタートを切った。試合後、パドレスのボブ・メルビン新監督もダルビッシュの投球を称賛。自身3度目となるメジャーでの開幕投手も視野に入って来た。
◆【投球の動画】ダルビッシュの奪三振集 圧巻の投球にチーム公式Twitterは「春は6個の三振でスタート」
■自身3度目となる開幕投手も現実味
ダルビッシュは初回、いきなり連続安打を許し、無死一、三塁のピンチを迎えた。だが、後続を連続三振に仕留め、さらに三本間に飛び出した走者を挟殺プレーで刺し、この回を無失点で切り抜けた。調子を上げたダルビッシュは2回、圧巻の3者連続三振。3回は無死一、二塁と再びピンチに陥ったが、後続を空振り三振と遊ゴロ併殺に切って取った。
ダルビッシュは結局、3回を投げたところで降板。打者11人に対して45球を投じ、3安打6奪三振、1死球で無失点。最速は96マイル(約154キロ)をマーク。安打は許したが、上々の今季滑り出しとなった。
この試合に関して、米地元紙「サンディエゴ・ユニオン・トリビューン」は、「パドレスのエース、ダルビッシュ有が3回を6奪三振」と報じ、45球のうち29球がストライクだったと伝えた。また、パドレスの公式Twitterは「春は6個の三振でスタート」とつづり、投球動画とともにアップした。
MLB公式サイトも試合の様子を伝えており、メルビン監督は「球数に関して言えば、まだ投げられそうだったね。それはキャンプに来る前から行ってきたコンディショニングのおかげだろう。今度の登板ではもう少し長く投げさせたい。その後、シーズン前にもう1回先発することになる。彼は現在、素晴らしい状態だ」と称賛したという。記事もこの日許した3安打のうち2安打は守備のミスに起因するものだと指摘し、四球を出さなかった点を評価した。
ダルビッシュは昨季、股関節を痛めて離脱を経験。オフは、故障個所の回復に努めたほか、フォームの微調整を施すなど今キャンプに照準を合わせてきた。実は現在、パドレス投手陣は危機に直面。マイク・クレビンジャーは2020年オフに右肘のトミー・ジョン手術を受けた影響で、昨季は全試合欠場。今年から復帰し、ローテには入る予定だが、一抹の不安は残る。さらに本格派左腕のブレイク・スネルも出遅れており、開幕に間に合う可能性は低いという。
野手陣でも若きスター、フェルナンド・タティスJr.が左手首の負傷により長期離脱が確定しており、チーム状態は芳しくない。そのような状況で見せたダルビッシュの快投。エースとして、メジャー3度目の開幕投手に指名されてもおかしくない。
◆スプリットでもチェンジアップでもない 大谷翔平、初実戦で捕手も戸惑う新球に挑戦か
◆「クレイジーだ」キャンプイン前日からの大谷翔平フィーバーに米メディアもあ然 水原一平通訳の“辞職”も話題
◆「肉体的な厳しさに耐えられない」大谷翔平の同僚、ウォルシュが二刀流断念の内幕明かす
文・SPREAD編集部
Six strikeouts to start the spring for @faridyu! □ #PadresST pic.twitter.com/KnAqWEHpF1
— San Diego Padres (@Padres) March 21, 2022