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2022年のプロ野球は25日に開幕する。
オープン戦で好成績を収めたセ・リーグのチームは、阪神とDeNAの2チーム。その他4チームは勝率5割を切り、中日は借金1のみだったが、広島、巨人、ヤクルトは大きく負け越しており、開幕へ向けて不安を残した。
ここでは、オープン戦の結果やチームの仕上がり具合に加え、過去のデータなどに基づき、開幕後の3、4月に上位に食い込みそうなセ・リーグのチームとそのキーマンを予想した。
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■阪神の好スタートなるか
候補となるのが、春季キャンプ初日に異例の今季終了後退任宣言を出した矢野燿大監督が率いる阪神だ。開幕投手に内定していた青柳晃洋が新型コロナウイルスの陽性判定を受けて離脱し、ガンケル、髙橋遥人、岩貞祐太、アルカンタラらの主力投手陣が故障で出遅れているが、ルーキーの桐敷拓馬がオープン戦で結果を残して開幕ローテ入りしそうだ。新4番に抜擢された佐藤輝明に加え、マルテ、ロハス・ジュニアの助っ人コンビに当たりが出ればチームは勢いに乗るだろう。また、退団した2年連続セーブ王スアレスの穴を早期に埋める条件は必須だが、オープン戦の勢いをリーグ戦でも維持できれば、3、4月を終えて20勝9敗だった昨季同様のロケットスタートを、再現する可能性は十分にある。
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2022年オープン戦の順位表
オープン戦で阪神に次ぐ順位だったDeNAは、直前になってソト、オースティンの両助っ人砲が離脱して開幕時不在が濃厚。投手陣ではエースの今永昇太が出遅れている。昨季は3、4月に大きく出遅れたことがシーズン最後まで響いただけに、就任2年目となる三浦大輔監督の開幕ダッシュに対する意識をしているだろう。だが、プラス材料はそれほど多くないだけに厳しいとせざるを得ない。
他に候補となるのが、昨季3位の巨人だ。25日の中日戦で菅野智之が5年連続8度目の開幕投手を務めた後、来日6年目のメルセデス、高卒4年目の戸郷翔征と続くが、これに加え2年目の山崎伊織、ルーキーの赤星優志、高卒3年目の堀田賢慎と1軍実績のない若い投手が開幕ローテ入りが予想される。このヤングGたちの出来が開幕スタートのキーになるだけに、この“抜擢”の成否に注目したい。
昨季日本一、東京ヤクルト・スワローズの浮上はあるのかにも、着目しておきたい。
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記事提供:ベースボール・タイムズデータ提供:野球DB