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プロ野球のセ・リーグは、阪神がリーグワーストとなる9連敗を喫するなど苦しい状況が続いている。5日から対戦するDeNAは、開幕3連戦で広島に3連敗となるも、次カードの中日戦で3タテするなど調子を上げてきている。
ここでは、両チームの4番打者に注目したい。
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■「4番対決」を制するのは
泥沼の開幕9連敗を喫した阪神が、今季初の甲子園開催で仕切り直しを図る。相手のDeNAはここまで勝率5割(8勝8敗)。昨季対戦は阪神が14勝11敗と勝ち越したが、甲子園での対戦に限ればDeNAが6勝3敗とリード。果たして今季はどうなるか。
阪神の注目は、プロ2年目の佐藤輝明。今季は開幕から4番に座り続け、35打数10安打の打率.286と“まずまず”のスタートも、期待されている本塁打は0本。昨季対戦打率.301に6本塁打、18打点は、いずれもセ・リーグでの対戦5球団中、最高の数字。最も相性の良かった相手から「今季初アーチ」を放ち、チームに「初勝利」を届けることができるか。チームが苦しい時こそ輝きを放つのが「真の4番」のはずだ。
対するDeNAでは、同じくプロ2年目の牧秀悟に期待したい。開幕から4番に座り続けており、ここまで29打数10安打の打率.345に2本塁打、6打点と、昨年同様に好スタートを切っている。だが、昨季の阪神戦を振り返ると、対戦打率.279、3本塁打、7打点は、セ・リーグ対戦5球団中、最低の数字で相性は悪い。特に甲子園では打率.217、0本塁打、0打点と沈黙した。苦手の阪神、甲子園で、2年目の進化をアピールできるかに注目。同期の佐藤との「4番対決」を制することが、チームの勝利にも繋がる。
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記事提供:ベースボール・タイムズデータ提供:野球DB