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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手は4日(日本時間5日)、ロサンゼルス・ドジャースとのオープン戦に「1番・DH」で出場し、1打数無安打2四球だった。オープン戦の連続試合安打は5で止まったものの、8四球は両リーグトップタイ。今季は1番打者としての起用が多くなりそうだが、その役割を十分に果たしている。
試合は10-4でエンゼルスが勝利した。また、この日はマイク・トラウト外野手が体調不良で欠場。開幕へ向けて、好調をキープするチームに不安要素が発生した。
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■大谷の8四球はトップタイ
ドジャースとの「フリーウェイ・シリーズ」第2戦に臨んだ大谷。前日は開幕投手を務めるウォーカー・ビューラーとの対戦だったが、この日の相手先発は昨季20勝を挙げて最多賞に輝いた左腕フリオ・ウリアス。2日続けて一線級投手との対決となったが、結果は2打席連続の四球。2打席ともフルカウントから最後の球を冷静に見極め、出塁。1番打者に求められる役割をまっとうした。
4回の第3打席は、低めスライダーに手を出し空振り三振。次の打席で代打を送られ、退いた。この日は結局、3打席で1打数無安打2四球。オープン戦の打率は2割9分2厘となった。
エンゼルスは、14安打で大量10点を挙げるなど打線が活発。しかし、チームを連勝に導いた主役はブルペン陣だろう。先発のホセ・スアレスが3回2/3を投げて4点を奪われたものの、その後は6人のリリーフ陣が奮闘、無失点リレーで切り抜けた。今季チーム躍進のカギを握るとされるブルペン陣が結果を出し、開幕へ向けて明るい光が差した。
MLB公式サイトによると、大谷も「僕たち全員が今年はプレーオフに進出できると自信を持っている」と話し、「昨年に比べれば、かなり良い春を迎えています。一番大事なのは、シーズン中も健康でいること。それができれば、チャンスはあると思っています」と前向きのコメントを残している。
しかし、好事魔多し。3度MVPに輝いた現役最強打者のトラウトが、この日のドジャース戦を欠場。米地元紙「オレンジ・カウンティ―・レジスター」が伝えるところによると、ジョー・マドン監督は「(トラウトは)胃の調子が悪いみたいだ」と話したという。
その上で、指揮官は復帰時期を明言せず、「長くならないことを望んでいる。現在、どの程度の具合なのかよく分からない。ただ、彼はチームトレーナーと連絡を取っているし、明日にはもっと細かいことが分かるだろう」と話すにとどめた。
大谷との1、2番コンビ「トラウタニ」再結成によって、エンゼルス打線の破壊力が増すことは明らか。開幕へ向けて、一抹の不安がチームを覆った。
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文・SPREAD編集部