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日本代表、マジョルカの久保建英は5月1日に行われたアウェーのバルセロナ戦、後半15分から出場したものの、チームは2対1で敗れた。チームの勝敗もさることながら、気になるのは今後の久保の所属先だ。
この日、マドリードではレアル・マドリードが2021-2022のリーガ・エスパニョーラ制覇を盛大に祝福していたが、同時に同チームの移籍情報についても報道が加速することになった。
◆日本代表での影響力低下で岐路に立たされるマジョルカ久保建英 スペイン紙が報じる
■久保建英の去就はいかに……
スペイン紙『as』ではレアル・マドリードが手放す選手として、ガレス・ベイル、イスコ、マルセロの3人が、今季終了後に契約更新しないことから、チームが放出を決めたと報道している。
また同紙は、現在マジョルカにレンタルされている久保のレアル復帰については、「ヴィニシウスのスペイン国籍取得により、レアル・マドリードの外国人枠(正確にはEU選手外枠)が確保されるか否かという状況」に左右されていると報道。また現在、久保と同様にレアルからドルトムンドにレンタルされているヘイニエル・ジェススは、再度レンタル契約される可能性があるとも伝えた。
一方、サッカーサイトの『fichaje』は、5月2日、久保の来季のレアル復帰について、「(レアルを指揮するアンチェロッティ監督の下で、居場所を見つけることは困難であろう」と報道。マジョルカでは素晴らしい活躍を見せているものの、やはり外国人枠の関係でチームに入るのは難しいだろうと指摘している。
この数週間、スペインのメディアでは、アンチェロティ監督の来季の構想に久保の名前がないことを指摘する報道が多くなっている。また、外国人枠の問題もあり、ヴィニシウスがスペイン国籍を取得できるか否か、あるいはいつスペイン国籍を取得できるのかが、久保のレアル復帰の鍵を握っているとする報道も多い。
1カ月ほど前までは、レアルへの復帰がほぼ既定路線として報道されてい久保だが、現在彼がプレーするマジョルカの監督がハビエル・アギーレに変わってから久保のプレーする時間が減少。それにともない、レアルへの復帰に対して悲観的も意見が多く見られるようになった。現状では久保のレアルの復帰の有無について確定的な情報を報道できているメディアはなく、様々な情報が交錯している状況であると言えるだろう。
また、久保のレアルへの復帰がなくなった場合の移籍あるいはレンタル先についても、現状では特定のチーム名など報道がされているわけではない。こうしたことからも、来季の久保のプレーするチームやその条件等はこれから決まる状況であることが予想される。
果たして来季、久保は何色のユニフォームをまとうことになるのだろうか。
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文・對馬由佳理(スペイン在住)