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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は7日(日本時間8日)、本拠地でのボストン・レッドソックス戦に「2番DH」で先発出場。第1打席に二塁打を放ち、4試合連続安打を記録した。この日は、4打数1安打1四球で打率は.242となった。試合は延長タイブレークにもつれこんだ末、5-6で敗れて球団ワーストの13連敗を喫した。エンゼルスは試合前にジョー・マドン監督を解任。出直しをはかった一戦だったが、叶わなかった。なお、レッドソックスの澤村拓一投手は3番手で登板し、無失点に抑えた。
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■「GMを悪く思わないでほしい」
1回1死走者なしで迎えた大谷の第1打席。相手先発ウィットロックが投じた135キロのチェンジアップを捉え、左中間を割る二塁打を放った。連続試合安打を「4」に伸ばしてチャンスメークすると、続くマイク・トラウトが中越え14号2ラン本塁打。“新生エンゼルス”が幸先よく2点を先制した。
しかし、2回に3点を奪われ、逆転を許す苦しい展開。それでも、フィル・ネビン監督代行の下で再起を図るチームは一致団結し、反撃。再び5―3までリードしたが、またも投手陣が踏ん張り切れず、追い付かれた。試合は5―5のまま延長タイブレークに突入し、レッドソックスが10回に1点を加えたのに対し、エンゼルスは無得点に終わり試合終了。監督解任という荒療治も実らず、エンゼルスはついに13連敗となった。
監督交代に踏み切ったチームの状況は好転するどころか、さらに悪化した。第2打席で二塁打を放ったトラウトが左股関節に痛みを感じ、途中交代を余儀なくされたのだ。「ロサンゼルス・タイムズ」のマイク・ディジョヴァンナ記者は「ようやく残酷な打撃不振から脱却し始めたと思ったら、またケガ……」とつづり、肩を落とした。トラウトは試合後、米放送局「バリー・スポーツ・ウエスト」などの取材に応じ、「少し痛いが大騒ぎするほどのことじゃない。念のため早めに退いた。明日の出場は様子を見てから」と話したが、第1打席で本塁打、第2打席でも二塁打をマークし、復調気配の主砲が長期離脱となればチームにとっては大打撃となる。
ネビン監督は試合後、「皆さんも今日、選手たちのプレーを見たでしょう。打線は良かったし、守備でも良いプレーがあった。素晴らしいことがたくさんあった。結果が伴わなかっただけだ」と振り返り、敗戦も前向きに捉えていた。
一方、ディジョヴァンナ記者によると、解任されたマドン監督は「私は元気だ、本心からそう言っている。明日は朝9時15分からゴルフをするつもり。ペリー・ミナシアンGMは彼の仕事をしただけで、彼を悪く思わないでほしい」と話し、意気軒昂だったという。
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文・SPREAD編集部