
首位返り咲きを果たした東北楽天ゴールデンイーグルスは、本拠地・楽天生命パークに3位の埼玉西武ライオンズを迎える。ここでは古巣対決に臨む楽天の頼れる3番打者と、復調が期待される西武の正捕手による“先輩後輩対決”に注目したい。
◆【今週の決戦】セ首位攻防戦4番対決 ヤクルト村上宗隆 vs. 巨人・岡本和真、軍配の行方は……
■「浅村封じ」を完遂したい森
楽天の3番打者は浅村栄斗。プロ14年目、移籍4年目の今季は、ここまで全65試合にスタメン出場し、打率.263、12本塁打、46打点。本塁打は山川穂高(西武)に9本差を付けられてのリーグ2位だが、打点は山川を1点上回ってリーグトップを走る。
そして高卒プロ入りから10年間を過ごした古巣・西武に対しては今季、28打数12安打の打率.429の高打率を誇り、1本塁打、7打点をマークしている。今カードでも相性の良さを生かしてヒットを重ね、打点を稼ぎたいところだ。
その浅村を封じたい西武にとってのキーマンは森友哉だ。プロ9年目の今季は、故障離脱が響いて30試合の出場で打率.168、1本塁打、8打点と流れに乗れていない。今季のスタメンマスクの試合数を見ても、森と柘植世那が同じ22試合で、新人捕手の古賀悠斗が14試合、そして牧野翔矢も10試合。そして森は、今季ここまで楽天戦での出場なし。
打撃面だけでなく、リード面でも投手陣を引っ張り、大阪桐蔭および西武の先輩に対して遠慮なしの内角攻めを期待。「浅村封じ」を完遂し、監督の信頼を取り戻したい。
現在31歳の浅村と26歳の森が、ともに西武のユニフォームを着て戦ったのは2014年からの5年間。浅村のバットがこのカードでも快音を残すのか。それとも捕手・森が巧みなリードで浅村を封じ込め、かつ打撃でもチームの勝利に貢献するのか。
「浅村vs.森」が勝負の行方を左右する。
◆楽天、飛躍のカギは新助っ人と再起誓う韋駄天 求められる石井GM兼任監督の“独自色”
◆屈辱の最下位から復権誓う西武 カギは“左の先発”と山賊打線の巻き返し
◆ファーム2冠の巨漢大砲や“ゴジラの後継者”に期待 2022年のブレイク野手候補一覧
記事提供:ベースボール・タイムズデータ提供:野球DB