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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は29日(日本時間30日)、本拠地でのシカゴ・ホワイトソックス戦に「3番DH・投手」でリアル二刀流出場。6回途中5安打無失点、毎回の11奪三振で今季7勝目を挙げた。防御率は2.68。打者としては、3打数無安打1四球で打率を.265とした。
◆【実際の映像】多くのファンが心配した1シーン…フルスイング直後に背中を気にする大谷翔平
■6月は防御率1.52
6月好調の大谷は、3連勝中の勢いそのままにこの日も好投。最速101マイル(約162.5キロ)の速球とスプリットを織り交ぜ圧巻の投球を披露したが、108球と球数がかさみ6回2死の場面で降板となった。
試合はエンゼルスがリードを守りきり4-1で勝利。大谷は、連続無失点記録をメジャー自己最長の21回2/3に伸ばし、ノーラン・ライアンとジョン・ラッキーに続く「3先発で無失点かつ30奪三振以上」という球団史上3人目の記録も達成した。
6月の「投手・大谷」は5先発で4勝1敗、防御率1.52。29回2/3で7四球38奪三振と安定感抜群だった。
■イニング途中の降板は「誰も責められない」
2試合連続の2桁奪三振でシーズン100奪三振も突破した大谷だが、この日は自己最多タイの108球を投じた。決して制球に苦しんだわけではなく、ホワイトソックス打線が追い込まれてもファウルで粘るアプローチをとったのがその理由だが、現地メディアの各番記者もTwitterで大谷の球数を速報した。
結果として大谷は6回2死、イニング途中で降板。米メディア「The Athletic」のサム・ブラム記者は自身のTwitterで、ファンからの「あと1人なのに、なぜ続投させないのか?」という質問に対して、「これは難しい選択だ。彼は108球を投げている。降板については誰も責められない」と回答している。
大谷自身も試合後、相手打線が球数を増やしたことを認めながらも、イニング途中での降板に悔しさをにじませたという。
■心配された背中は問題なし
一方、打者としては6回第3打席でのフルスイングで、腰を痛めたような仕草も見せた。この場面を映像付きでTwitterに投稿したデータ分析会社「コディファイ・ベースボール」は「OWtani(痛いタニ)」とキャプションをつけて紹介した。
大谷は続く第4打席でもスイング毎に背中を抑え、負傷かと心配されたが、試合後に問題がないと説明。ブラム記者も「オオタニは『背中の状態は大丈夫だ』と話し、翌日に試合がないことを喜ぶ様子を見せていた」と伝えている。
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文・澤 良憲(Yoshi Sawa)
OWtani pic.twitter.com/DoFcEeaN7N
— Codify (@CodifyBaseball) June 30, 2022