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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は13日(日本時間14日)、本拠地エンゼル・スタジアムで行われたミネソタ・ツインズ戦に「2番DH」で先発出場。8回の第4打席に今季26号122メートルの特大ソロを放ち4打数1安打1打点1四球の活躍。エンゼルスは延長11回にテイラー・ウォードのサヨナラ2ランで、劇的な逆転勝ちをおさめた。
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■延長10回、大谷の悪走塁が現地でも賛否両論
試合は2点のリードを許し迎えた9回裏にマグネウリス・シエラが2点タイムリー・スリーベースを放ち土壇場で追いつくと、迎えた延長11回、ウォードがセンター右へ飛び込む値千金の16号サヨナラ2ランを叩き込み試合を決めた。
実は延長10回、エンゼルスは1アウト一、三塁という絶好のサヨナラ機を迎えたが、一塁ランナーの大谷の走塁により、この絶好機を潰している。この場面、ルイス・レンヒフォのライナーを中堅バイロン・バクストがダイビングで好捕。一塁から飛び出していた大谷は、すでに二塁まで到達、帰塁できずにダブルプレーとなった。
大谷のこの走塁には現地記者の間で賛否が分かれた。
◆【実際の映像】大谷翔平の走塁に敵軍サイトも「彼は何やってるんだ」と困惑気味
エンゼルス公式ラジオ局のトレント・ラッシュ氏は、「オオタニはダブルプレーを阻止するために動いた。スコアに関係ない。彼が二塁に着いた時点で捕球されていたため、ただただ不運だ」と大谷を擁護する。
しかし、『ジ・アスレチック』のサム・ブラム記者は「オオタニの走塁は意味がない」と批判。「もし盗塁を試みたのであれば、彼の責任は減る。しかし、盗塁するべきでなかったという議論は十分できる。しかし、良いプレーではなかった。そして、(三塁の)シエラの走塁の悪さ。オオタニがアウトにならなくてもスコアはできなかっただろう」と見解を語った。
さらに敵軍のSNSもこのシーンをバクストのファインプレーとして紹介。その上で「大谷はいったい何をしているんだ」とむしろ困惑気味のコメントを掲載した。
エンゼルスはその後、無事に勝利を収めたが、この10回のプレーは議論を呼んでいる。もっとも三塁走者は俊足のシエラ。大谷とのダブルスチールでもサヨナラ勝ちが成立した可能性を考えれば、チームによる戦術の徹底がなされていなかったと見るのがフェアではなかろうか。
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文●澤 良憲(Yoshi Sawa)
BUXTON SAVES THE DAY
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— Starting 9 (@Starting9) August 14, 2022