【MLB】奪三振率トップの投手とハーパー+ベッツの打撃力が同一選手、「それが大谷翔平」と米紙 それでもMVPはジャッジの理由… | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【MLB】奪三振率トップの投手とハーパー+ベッツの打撃力が同一選手、「それが大谷翔平」と米紙 それでもMVPはジャッジの理由…

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【MLB】奪三振率トップの投手とハーパー+ベッツの打撃力が同一選手、「それが大谷翔平」と米紙 それでもMVPはジャッジの理由…
【MLB】奪三振率トップの投手とハーパー+ベッツの打撃力が同一選手、「それが大谷翔平」と米紙 それでもMVPはジャッジの理由… 全 1 枚 拡大写真

ニューヨーク・ヤンキースアーロン・ジャッジは26日(日本時間27日)、敵地でのトロント・ブルージェイズ戦に「1番・右翼」で先発出場。第1打席に右前打を放ったものの、期待された1発は出ず、ロジャー・マリス(ヤンキース)の持つア・リーグのシーズン最多記録に並ぶ61本塁打はまたしてもお預けとなった。チームは延長10回、2-3でサヨナラ負けを喫した。

◆【プレーバック】ジャッジには不可能な芸当   大谷翔平、シーズン200奪三振は内角の83マイルカーブで見逃し三振の映像

■ジャッジと大谷のWAR接近

ジャッジはこの日、第1打席で右前打を放ったものの第2打席は四球、第3打席は見逃し三振、第4打席は空振り三振と凡退が続いた。延長10回に回って来た第5打席は勝負を避けられ申告敬遠。結局、この日は3打数1安打に終わり、6試合連続ノーアーチとなった。

この足踏みが、大谷翔平ロサンゼルス・エンゼルス)と僅差で争うMVPレースにどう影響するのか。ここに来てMVP投票の際に重要指標となるWARもジャッジ9.9、大谷9.2と接近してきた。それでも、依然ジャッジ優位を唱えたのは米地元紙『セントルイス・ポスト・ディスパッチ』。アルバート・プホルス(セントルイス・カージナルス)の700号で沸く同紙もMVPレースに言及し、「今年のアーロン・ジャッジは? ピーク時のショウヘイ・オオタニよりさらに良い」との見出しで、記事を公開した。

■ナ・リーグのスターに並ぶ打撃

同紙はまず大谷について「今年のア・リーグには確かに良い選手がいる。例えば9回あたり平均11.9個の三振を奪う投手がいるが、これはメジャーで最も高い数字だ。しかも、防御率2.47。一方、34本塁打、wRC+145(※1)というナ・リーグのスーパースター、オースティン・ライリー、ブライス・ハーパー、ムーキー・ベッツと並ぶ打者もいる。そう、この投手と打者が同一人物(大谷)なのだ」と記すと、「帽子の下にこっそり角を隠すユニコーン、唯一無二のショウヘイ・オオタニがまたやってくれた」と昨季に続き、今季のパフォーマンスも高く評価した。

■歴史的な数字となっているOPS+

それでもジャッジに軍配を挙げたのは、飛び抜けているOPSおよびOPS+(※2)が根拠になっている。ジャッジのOPS+は212、大谷は148。OPSでもジャッジ1.118に対して、大谷.887。OPS+で200超がいかに圧巻かというと、コロナ禍で短縮された2020年シーズンや筋肉増強剤を使用したバリー・ボンズやマーク・マグワイアのケースを除くと、今年のジャッジよりOPS+が良かった選手は、直近でも1957年のテッド・ウィリアムズ(233)とミッキー・マントル(221)まで遡らなければならない。

2000年代でOPS+が200近くまでいった選手となると、マイク・トラウト(2018年に198)とブライス・ハーパー(2015年に198)だけとなり、2013年に三冠王を達成したミゲル・カブレラでもOPS+は190だった。ちなみにプホルスの過去最高OPSは2008年MVPシーズンの1.114で、過去最高OPS+も同年の192となっている。

「二刀流」を貫き、数々の歴史的偉業を打ち立てている大谷の真の価値は数字に表れない部分も多い。果たして投票者は何に価値を見出すのか。難しい決断となりそうだ。

(※1)「wRC+」とは打席当たりの得点創出の多さを「リーグで平均的な打者を100」とした場合、それより何%多くの得点を創出しているかを示す数字。

(※2)「OPS」とは打撃指標の一つで、出塁率+長打率で表される。つまりOPSが高い選手というのは塁に出る確率が高く、さらに二塁打以上の長打を打つ確率が高い打者であり、数値が高ければ高いいほど攻撃に貢献していると判断される。

「OPS+」とはリーグ平均からの傑出度を測る指標であり、平均に対する得点力の高さをパーセンテージで表している。OPS+が100の打者を平均とし、OPS+が150の打者は平均より50%高い得点力を持つと解釈される。200超を叩き出しているジャッジは平均選手より倍以上、高い得点力を誇ることになる。また、OPS+で特筆すべきはプレーした球場に応じて調整されることで、本拠地やビジターでのプレー割合を考慮、補正が加わり、球場別の不公平感も解消されている。

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文●SPREAD編集部

《SPREAD》

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