大谷翔平（ロサンゼルス・エンゼルス）を巡る話題は尽きないようだ。米メディアは連日、トレードの可能性を報道。移籍先候補として、ロサンゼルス・ドジャースやニューヨーク・メッツなど資金豊富な球団の名前が挙がっている。
25日（日本時間26日）には、米地元紙『The Desert Sun』が、「ショウヘイ・オオタニ、アーロン・ジャッジ、そしてロサンゼルス・エンゼルス…野球界の未来は……」と題して記事を公開。現在、メジャーリーグで注目されている複数の話題に焦点を当てている。
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■ワールドシリーズをスルーしストーブリーグの話題へ
ワールドシリーズ（WS）というクライマックスを控える中、メディアの話題はすでにストーブリーグ中心。『The Desert Sun』もフィラデルフィア・フィリーズとヒューストン・アストロズという組み合わせになったWSについて「ペンシルベニアやテキサスでは心を揺さぶるかもしれないが、それ以外の地域ではそうでもないようだ」とバッサリ。「もうカレンダーをめくってオフシーズンの主要な問題を見てみましょう」と記した。
WSをスルーした同紙の注目点は、「エンゼルスの売却」「大谷翔平」「アーロン・ジャッジ」「フェルナンド・タティスJr.」「ロサンゼルス・ドジャース再編」の5つ。この中で、気になる大谷については「2023年シーズン終了後にフリーエージェント（FA）となる彼がアナハイムに残り、勝率5割以下のチームで息をのむような輝きを見せ続ける理由はない」とし、いずれ大谷がチームを離れることは既定路線とした。さらに「エンゼルスは新契約締結へ向けて、今後大きな金額を提示することになるだろうが、オオタニは“勝ちたい”と繰り返し話しており、それはエンゼルスが提示できないことの一つである」と悲しい現実をつづった。
■ド軍のラインナップにフィット
すでに大谷とエンゼルスは来季1年契約で合意しているが、この点についても「エンゼルスは実りのあるリターンを得ようとするだろう。彼は遅くとも来シーズン半ばにはチームを去っている」と推測し、来季終了後にFAとなる大谷を何の見返りもなく手放すような真似をするはずはなく、チームは今オフか、少なくとも来夏にはトレードを行うと見立てた。その上で「エースを切実に必要とし、オオタニがラインナップにフィットするチームということであれば、最適なチームはどこか。ドジャース以外にない」と断言した。
今オフの最注目選手ジャッジについては「62本塁打の選手にいくら払えばいいのか……。我々はそれを今オフに知ることになる。ジャッジの出身地に近い球団であるサンフランシスコ・ジャイアンツは真剣に入札するだろうが、彼がニューヨークを離れることはないだろう」と残留を基本線とした。
前日にはドジャースがジャッジ獲得に乗り出すという一部報道もあったが、今回はカリフォルニア州の地元紙がこれを否定した形になった。大谷とジャッジがドジャースで共演…というストーリーも夢に終わりそうだ。
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文●SPREAD編集部
