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【WRC】ラリージャパン・デイ3 首位はティエリー・ヌービル トヨタ勢の逆襲を待つ最終日へ

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【WRC】ラリージャパン・デイ3 首位はティエリー・ヌービル トヨタ勢の逆襲を待つ最終日へ
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FIA世界ラリー選手権WRC)第13戦ラリージャパンは12日、競技3日目デイ3が愛知県豊田市にある豊田スタジアムのサービスパークを中心に行われ、首位スタートで迎えたTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)が2位に転落。代わって2位につけていたティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ組(ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID)が逆転、首位に。トヨタ勢としてホームラリー制覇に黄信号がともった形だ。

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■最年少王者ロバンペラも11位に後退

昨季王者セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(1号車)が総合5位。一方、今季最年少王者を決めたカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (69号車)は総合11位に後退。また、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team Next GenerationからGR YARIS Rally1 HYBRIDで出場の勝田貴元は、総合4位に順位を上げた。

ラリー・ジャパンのデイ3は、サービスパークの南東エリアで「ヌカタ・フォレスト」「レイク・ミカワコ」「シンシロ・シティ」という3本のステージを午前中に走り、その後ヌカタ・フォレストとレイク・ミカワコを再走。一日の終りには岡崎市の河川敷でスーパーSS「オカザキ・シティSSS」を走行した。オカザキ・シティSSSは本来2本連続で走る予定だったが、1本目のSS13がステージキャンセルとなったため、全部で6本のステージが行なわれた。

デイ3の舞台となった愛知県豊田市の設楽町と岡崎市は、前日と同じように青空が広がる素晴らしい天候。気温は早朝でも10度以上、日中は20度を越え、ターマック(舗装路)ステージは全体的にドライコンディションに。しかし、木々に覆われた区間では落ち葉や苔によって非常に滑りやすい路面状況だった。

デイ2で首位に立ったエバンスは、デイ3オープニングのSS8でベストタイムを記録。3本のステージを走行した時点で、総合2位ティエリー・ヌービルとの差は6.5秒に開いた。しかし、4本目のSS11から流れが変わり、SS12でヌービルに逆転を許し総合2位に後退。最後のオカザキ・シティスーパーSSが終了した時点で、首位ヌービルとの差は4秒となった。

デイ2でタイヤにダメージを負い、ホイール交換で2分半以上の遅れをとったオジエは、山岳地帯で行われた5本のステージのうち、3本でベストタイムを記録。前日の総合10位から、総合5位へと大きく順位を上げた。また、デイ2で総合3位につけていたロバンペラは、オープニングのSS8でコーナリングラインがワイドになり、クルマを壁にヒット。それによってホイール交換を余儀なくされ2分半以上タイムを失い、総合6位に後退しました。さらに、SS9でもホイールにダメージを負い、続くSS10ではかなりペースを落として走行。大きく遅れをとり、総合11位で一日を終えた。

なお、勝田は一日を通して5番手前後のタイムで走行。SS10では3番手タイムを刻むなど速さを発揮し、総合3位のオィット・タナックと24.6秒差の総合4位に。

オカザキ・シティSSSの開始前には、サステナブルなモータースポーツの発展を目指し、TOYOTA GAZOO Racingは2台のコンセプトカーのデモンストレーション走行を実施。「GR YARIS Rally2 Concept」は元世界王者のユハ・カンクネンが、水素を燃料とする「GR YARIS H2」はやはり元世界王者のトミ・マキネンがステアリングを握り、ダイナミックな走りを大勢のファンの前で披露した。

トヨタの凱旋優勝を請け負いつつ、首位を明け渡したエバンスは「今朝は良いスタートを切ることができました。クルマは非常に乗りやすく、リードを広げることができました。しかし、午後のステージでは思うようにパフォーマンスを発揮できませんでした。それでも何とか頑張ったのですが、午前中と同じようなフィーリングを得られず、タイムを出すのに苦労しました。今晩はその原因を探り、理解する必要があります。午前中が好調だっただけに、順位を落としてしまったのは残念です。それでも、このラリー全体がそうであるように、まだタイム差は小さいですし、逆転するための距離も残っています。そして、予想通り雨が降ったとしたら、複雑な一日になるでしょう」とコメントを寄せている。

果たしてトヨタ勢の逆転優勝はなるのか。最終日デイ4に期待したい。

■ラリー・ジャパン デイ3の結果

1 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) 1h51m28.3s2 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +4.0s3 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +39.9s4 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +1m04.5s5 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +2m46.7s6 ガス・グリーンスミス/ヨナス・アンダーソン (フォードPuma Rally1 HYBRID) +3m25.4s7 エミル・リンドホルム/レータ・ハマライネン (シュコダ ファビア Rally2 evo) +4m54.1s8 サミ・パヤリ・エンニ・マルコネン (シュコダ ファビア Rally2 evo) +5m41.7s9 グレゴワール・ミュンスター/ルイス・ルッカ (ヒョンデ i20 N Rally2) +5m54.3s10 テーム・スニネン/ミッコ・マルックラ (ヒョンデ i20 N Rally2) +5m56.5s11 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +6m41.7s

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文●SPREAD編集部

《SPREAD》

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