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FIFAワールドカップカタール2022は、アルゼンチンの36年ぶり3度目の優勝で幕を閉じた。
自身初のW杯制覇を果たし、大会MVPに輝いたリオネル・メッシは試合後、代表からの即時引退を否定。W杯は今大会が最後と位置付けながらも、コパ・アメリカなどの代表戦への参加は継続する意向を示した。
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■「代表チームにいることが好き」
2014年大会に続き2度目のMVPに輝いたメッシは試合後、「僕は代表チームにいることが好きだし、世界チャンピオンとしてあと数試合プレーしたい」と話し、代表からの即時引退を否定。2024年に開催予定のコパ・アメリカなど引き続き国際大会へ参戦する意欲を見せた。
このメッシのコメントを受け、アルゼンチンメディア『Olé』は早速、「メッシは今回が最後のW杯と発表したが、これは代表引退を意味するものではない」と記し、代表活動の継続を報じた。
アルゼンチン代表のリオネル・スカローニ監督も試合後の記者会見で「メッシがアルゼンチンのためにプレーすることはいつでも歓迎される」とした上で、「まずは2026年W杯出場権を獲得しなければならない。もし彼がプレーを続けたいと望むなら、彼は我々と一緒にプレーするだろう。彼がプレーを続けたいか、自分のキャリアをどうしたいか、それを決めるのは彼自身だと思う」とした。また、同監督は「メッシと彼のチームメートを指導できたことは光栄だ。チームにこれほど影響力を与える選手はいない」と賛辞も忘れなかった。
■「子供の頃の夢がかなった」
「私たちは苦しんだが、ついにW杯を手にした。これ(W杯制覇)を自分のキャリアに加えたかった。もうこれ以上何も求めることはできない。子供の頃の夢がかなったんだ。神に感謝する、神はすべてを与えてくれた。アルゼンチンにカップを持って帰り、国民の皆さんと一緒に楽しみたい」と笑ったメッシ。
しばし優勝の余韻に浸った後は、パリ・サンジェルマンでフランス代表キリアン・ムバッペとの共闘が待っている。大会MVPと大会得点王が並び立つピッチ。リーグ戦も盛り上がりそうだ。
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文●SPREAD編集部