福岡ソフトバンク・ホークスから海外FA権を行使してニューヨーク・メッツに加入した千賀滉大が19日（日本時間同深夜）、本拠地シティフィールドで入団会見を行った。自身のTwitterでファンからの意見を募集していた背番号は「34」に決定。米複数メディアが会見の様子を報じている。
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■「ビッグアップルに来て興奮」
真新しいユニフォームに身を包んだ千賀は冒頭、「やあ、私はニューヨーク・メッツの千賀滉大です。ビッグアップル（ニューヨークの愛称）に来ることができて興奮しています。偉大なチームに加わることができて幸せです。レッツゴー・メッツ！」と英語で熱い自己紹介。続けて「背番号34はファンの方に選んでいただいたので、自分の番号にできるように頑張ります」と挨拶した。
背番号34は歴代最多5714奪三振を記録した殿堂入り投手、ノーラン・ライアンが1966年にメッツでデビューした時に背負っていたナンバー。34はライアンのため、ヒューストン・アストロズ、テキサス・レンジャーズでは永久欠番となっている。ソフトバンク時代に背負っていた「41」は、通算311勝をあげたトム・シーバー氏がメッツ時代に付けていた番号で、現在は永久欠番となっている。そのため千賀は18日、自身のTwitterで「何番にすればいいですか」とファンに問いかけていた。
会見では様々な質問が飛び、メッツを選んだ理由について問われると「マックス・シャーザー、ジャスティン・バーランダーという存在が大きかった。彼らから学ぶことができるのはエキサイティングだ」と話し、メジャー屈指の右腕2人とともにプレーできる環境を重視したことを明かした。
■ＧＭ「本当に完成された投手」
獲得に尽力し、会見に同席したビリー・エプラーGMは「（千賀は）力強い速球、カーブ、スライダーのほかに、日本では “お化けフォーク “と呼ばれているフォークボールも持っている。彼は本当に完成された投手だ」と称賛した。さらに「彼は成長志向が非常に強い。もっとうまくなりたいと思い、たくさん質問するし、好奇心が旺盛なんだ」と紹介。米メディアもソフトバンクの育成から出発し、NPBのトップにまで上りつめた経緯に触れ、精神面を評価する記事も目立った。
同ＧＭは「NPBや他の海外リーグから来た投手はMLBに順応しなければならない。移動も違うし、ストライクゾーンも違う。マウンドも違う。ボールの種類も違う。そして打者も違う」と適応してく必要性を訴えつつ、チームとしてもフォローする姿勢を強調。ローテーションもメジャーで基本となる中4日ではなく、慣れるまで休養日を多く与えるなど登板間隔に柔軟性を持たせる可能性も示唆した。
米メディアによると、千賀とメッツの契約は5年総額7500万ドル（約102億7500万円）で、シャーザー、バーランダーの2枚看板に次ぐ3番手として期待されているという。
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文●SPREAD編集部
