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8日に中京競馬場で行われる第57回・シンザン記念(GⅢ、芝1600m)の過去10年データを紹介する。
ディープインパクト産駒の最終世代ライトクオンタムをはじめ、京王杯2歳Sで4着と好走したペースセッティング、初勝利に4戦を要するも安定味のあるトーホウガレオンなどが出走予定となっている。
これまでの優勝馬には、2021年のピクシーナイトや18年のアーモンドアイ、14年のミッキーアイルといった名馬たちがおり、今後の活躍を占う意味でも重要な一戦。
本競走は昨年に続いて中京開催。ここでは中京芝1600mで開催された2021・22年のシンザン記念、21~23年の京都金杯、13~19年の中京記念の結果を基に予想のヒントになる「脚質傾向」を分析していく。
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■近年は中団よりも「前」有利
過去10年、逃げ【1.0.1.11】、先行【4.4.3.30】、差し【3.7.4.65】、追込【4.1.4.48】と追込が先行と同じ4勝しているが、全体的には中団で進めた馬が多く活躍していている。
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[中京芝1600mの重賞クラス]過去10年の脚質傾向
しかし、1月開催である本レースや京都金杯が対象となる2021年以降では、逃げ【1.0.1.3】、先行【2.1.3.12】、差し【1.4.1.26】、追込【1.0.0.22】と、追込はわずか1勝のみと低調。近年は「前」有利となっている。
また、先日の京都金杯では4角7番手で上がってきたイルーシヴパンサーが上がり2位の脚で優勝、昨年の本レースでも4角6番手のソリタリオも上がり2位で2着に入っているように、上がり3位以内が必ず馬券に絡んでいる。
今年、前で脚が使えそうなのが、ここまで4戦すべて1800m以上のレースで先行かつ上がり3位以内のトーホウガレオンに期待したい。また、3戦すべて上がり2位以内のサンライズピースも面白い。
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文●SPREAD編集部