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パリ・サンジェルマン(PSG)は9日(日本時間10日)、1月に中東ツアーを行うと発表した。
現地で親善試合を行うが、対戦するのはサウジアラビアの強豪アル・ナスルとアル・ヒラルの合同チーム。アル・ナスルには1月に加わったポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが所属しており、PSGのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシと対峙する可能性が出てきた。
永遠のライバルと称される両雄が中東の地で再び相まみえるのか、注目を集めている。
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■シーズン中に行われる異例のツアー
PSGによると、チームは17日にカタールのドーハへ飛び、その後サウジアラビアの首都リヤドに移動。そして、19日にサウジアラビアの強豪アル・ヒラルとアル・ナスルの選手で構成される合同チームとの親善試合に臨む。そして、試合を終えると飛行機でパリに戻る予定だという。
シーズン中に行われる異例の弾丸ツアーだが、PSGはカタール資本によって支えられており、今回の遠征もカタール航空をはじめスポンサー筋の協力によって行われる模様。ドーハではトレーニングを披露するほか、ファンとの交流も計画されており選手もこれに参加する予定だという。
昨年12月にW杯カタール大会を制したメッシが、年明けすぐにまた中東の地に降り立つことになるが、注目はやはりロナウドとの激突。ロナウドが欧州を離れたことで2大スターが同じピッチに立つことはもう二度とないと思われていたが、実現しそうな気配となっている。
■新天地での公式戦デビューは22日から
アル・ナスルを率いるリュディ・ガルシア監督はロナウドについて「(デビュー戦は)アル・ナスのユニフォームではないと思う。アル・ヒラルとアル・ナスルのミックス(合同チーム)になるだろう」と話し、今回のPSG戦でピッチに立つ可能性を示唆した。
ロナウドはマンチェスター・ユナイテッドに在籍していた昨年4月、ファンの携帯電話を破壊。この行為に対してイングランドサッカー協会は昨年11月、2試合の出場停止を言い渡した。
ロナウドはこの時すでにマンチェスター・ユナイテッドを退団していたが、処分自体はサウジアラビアリーグでも適用されるため、新天地での公式戦デビューは2試合見送る必要があった。すでに今月6日のアル・タエー戦は欠場しており、14日のアル・シャバブ戦も欠場、22日のアル・イテファク戦でいよいよ登場というシナリオだったが、その前に親善試合という形ながらファンの前でプレーすることになった。
しかも相手はメッシやキリアン・ムバッペ、ネイマールらビッグネームを擁するPSGで、ロナウドも自然と力が入るはず。メッシとロナウドが最後に激突したのは2020年のUEFAチャンピオンズリーグ・グループステージでのバルセロナロナ・ユベントス戦だった。もはや実現困難と思われていたスーパースターの再競演に期待が集まっている。
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文●SPREAD編集部