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2023年FIA世界ラリー選手権(WRC)開幕戦ラリー・モンテカルロは22日、最終日となるデイ4が行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエが優勝、カッレ・ロバンペラが2位に入りトヨタ勢が2023年シーズンの幕開けを1-2フィニッシュで飾った。
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■オジエが最多優勝記録更新の9勝目
3位には昨年、12年ぶりのラリー・ジャパンを制したヒョンデのティエリー・ヌービル。同じくトヨタ勢のエルフィン・エバンスは4位、ヒョンデからMスポーツ・フォードに移籍した2019年のチャンピオン、オィット・タナックが5位。日本の勝田貴元は6位入賞を果たした。
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文字通りマシンを飛ばし開幕戦を優勝で飾ったセバスチャン・オジエ (C) Jaanus Ree / Red Bull Content Pool
オジエは19日のデイ1、スペシャル・ステージ(SS)1からSS5までのステージで連勝。初日2位につけていたエバンスがタイヤトラブルで後退すると、SS1を5位スタートとしたディフェンディング・チャンピオンの僚友ロバンペラが2位に上がるが、追撃を許さず。結局、初日から最終日まで総合首位の座を譲ることなく、開幕戦を今季初優勝で飾った。
オジエは、9連覇を果たしたWRCの絶対王者セバスチャン・ローブとモンテカルロ8勝で並んでいたが、これを更新、単独で最多勝を9度に更新した。さらに昨年は「Wセバスチャン対決」となったが、そのローブの後塵を拝し、2位フィニッシュだっただけに、鬱憤を晴らした形だ。
SS15から18まで4本が行われた最終日は、それぞれオジエ、ロバンペラ、オジエ、ロバンペラが勝利し、新旧王者による対決も見られたが、3時間12分2秒でフィニッシュしたオジエは18.8秒差をつけ危なげなく優勝を果たした。
トヨタ勢が席巻したモンテカルロでひとり気を吐いたのが3位のヌービル。デイ3のSS12、13とトップタイムを叩き出し、トヨタ勢以外で唯一ステージ最速を記録した。昨年のラリー・ジャパンで、トヨタ勢の凱旋優勝を阻んでいるだけに、今季もTGRのライバルとなりそうだ。
SS17を終えた時点で5位のタナックまで0.1秒差に詰め寄り逆転が期待されたトヨタの勝田だったが、最終のSS18でリアにダメージを負い、結局6位に留まった。ただし19年の王者と遜色ない走りを見せただけに、昨季のラリー・ジャパンのように表彰台を期待できる走りであることは間違いない。
果たして今季もトヨタの快進撃は続くのだろうか。
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提供:TGR・WRC
WRC第2戦は2月9日に開幕するラリー・スウェーデン。雪と氷に覆われた森林地帯が舞台となるラリー・スウェーデンは、今シーズン唯一のフルスノーイベント。昨年大会から安定した積雪が見込める北部のウーメオーにホストタウンを移動し、ステージは一新された。積雪路やアイスバーンを金属製のスタッドが埋め込まれた特殊な雪道専用タイヤで走ることで、非常に高いグリップを得られ、スノーラリーではあっても平均速度は非常に高く、例年WRCの全イベントの中でトップクラスのハイスピードラリーが期待される。
■ラリー・モンテカルロ総合結果
1. セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) 3h12m02.0s2. カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +18.8s3. ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +44.6s4. エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +1m12.4s5. オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (フォードPuma Rally1 HYBRID) +2m34.9s6. 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +3m32.6s7. ダニ・ソルド/カンディド・カレーラ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +3m47.5s8. エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +3m51.3s9. ニコライ・グリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ (シュコダ Fabia RS Rally2) +10m03.4s10.ヨアン・ロッセル/アルノー・デュナン (シトロエン C3 Rally2)+10m07.9s
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文●SPREAD編集部