【NBA】八村塁、トレード話に言及　ウィザーズは自身にとって最適な場所か…の質問に「分からない」と複雑な胸中明かす

21日（日本時間22日）に行われたオーランド・マジック戦で、キャリアハイに並ぶ30得点を挙げてチームの勝利に貢献したワシントン・ウィザーズの八村塁は試合後、報道陣の取材に応じ、急浮上しているトレード話について胸の内を明かした。複数の米メディアがその様子を伝えている。

■「必要とされるチームでプレーしたい」

八村はこの日、29分の出場でキャリアハイに並ぶ30得点と大爆発。5リバウンドと2ブロックショットも記録し、ウィザーズの勝利（138－118）に貢献した。

試合後、本来であれば取材対応の予定のなかった八村だが、追いすがる報道陣の求めに応じ、足を止めた。「今、自分の周りで起こっていることは理解している。ただ、僕は自分のプレーをするだけ。それができることは分かっていたし、チームを助けることもできると思っていた」と話した。

急浮上したトレード話に惑わされる様子はなかったが、「ひとりのバスケットボール選手として自分を必要としてくれて、自分のプレースタイルを気に入ってくれるチームにいたい」と複雑な胸中も吐露。さらに「ワシントンはキャリアを続けるのに最適な場所か」という問いに対しては、「どうだろうね。分からない」と答えた。

最大4年の新人契約が最終年を迎えている八村は、開幕前に契約延長が見送られており、今オフに制限付きのフリーエージェント（FA）となる運び。この場合、他チームからオファーがあってもウィザーズが同額を提示すれば残留となるが、提示されない場合は移籍が可能となる。

トレード期限は日本時間2月10日。現地ではフェニックス・サンズ、シャーロット・ホーネッツ、インディアナ・ペイサーズなどが移籍先候補に挙がっているが、ウィザーズとしても八村放出に見合う選手を獲得できるかどうか、疑問の声は根強い。

ルーキー・イヤーから先発で起用されてきた八村だが、昨季からベンチスタートが多くなり、今季は29試合の出場で先発は1試合もない。本人が新天地を求めても不思議ではないが、果たしてどんな決着を迎えるのか。注目が集まっている。

文●SPREAD編集部