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13日に行われたラ・リーガ第21節のエスパニョール戦にフル出場し、レアル・ソシエダの先制点と2点目のアシストで、同試合のMVPとなった久保建英。スポーツメディア『as』のラテンアメリカ版は、「久保の今シーズンは素晴らしいものになっている」と報道し、日本代表の好調ぶりを称えている。
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■来季以降の去就に思惑が交錯
同サイトは、久保の言葉として「もっとゴールを決めてアシストもするために、そして一番高いレベルの選手になるために、僕はキーパーの前でもっと落ち着いている必要がある。そのために、自分はゴールやアシストの数をもっと増やさないといけない。今までの試合でチームメートが僕のために作ってくれたチャンスの数を考えると、僕はもっとゴールを決めなくてはいけなかったと思う」と話したとしている。
また、同サイトは、エスパニョール戦でレアル・ソシエダが勝利したものの、試合終盤の失点に対し、同チームのイマノル・アルグアシル監督が非常に怒っていたことを伝える一方で、久保のこの日の活躍については称えていたとも伝えている。またイマノル監督の言葉として、「久保は素晴らしいレベルの選手で、毎試合全力を尽くしている。そしてそうした姿勢は、今シーズンが始まったころから続いているものだ」と述べたとしている。
こうした久保の活躍に対して、スペインメディアの中には、レアル・マドリードが久保を買い戻すことを検討している、とする記事が現れている。スペインのスポーツメディアの『El Goal Digital』は、今シーズンスタート前にレアル・マドリードはレアル・ソシエダとの間に、これから5年以内に久保を買い戻すこともできる契約を結んでいることに触れている。
しかし、同時にレアル・マドリードで久保のポジションにはすでに複数の選手がいることを指摘し、「もしも、レアル・マドリードが久保を買い戻すなら、数年前のマルティン・ウーデゴールのケースを繰り返すことになるだろう」とも伝えている。
このように、久保のラ・リーガでの活躍は非常に注目されており、来季以降の去就についてもいろいろな思惑が交錯し始めている。
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文●對馬由佳理(スペイン在住)