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米アリゾナ州テンピでキャンプインしているロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は18日(日本時間19日)、キャンプ2度目のブルペン投球を行なった。大谷は前回のブルペン同様、左袖につけた電子機器「ピッチコム」(バッテリー間でサインを伝える装置)で自ら球種を伝達しながらスライダー、スプリットなど37球を投じた。大谷の投球時には、チームメートやスタッフなど計15人が集結し、エースの投球を見守った。
◆【実際の映像】大谷翔平、ボリンジャー記者が投稿した新投球フォーム
■実物のタイマー機器が導入
現地を取材する地元紙『ロサンゼルス・エンゼルス』のサラ・バレンズエラ記者によれば、エンゼルスのブルペンには今日から「ピッチクロック」を測る実物のタイマーが導入されたという。
「ピッチクロック」とは、今季から導入される新ルールの一つ。投手は走者なしの時は15秒以内、走者がいる時は20秒以内に投球しなければならず、制限時間を超えると1ボールが加えられるというもの。大谷はこれまでストップウォッチを用いてブルペン投球を行っていたが、実物のタイマーが導入されたことで新ルールへの対応がさらに進みそうだ。
『MLB.com』のレット・ボリンジャー記者はスローモーションで撮影した大谷の新投球フォームをSNSに投稿。その動画では、現地メディアでも伝えられている以前よりテイクバックがコンパクトになった様子もしっかりと確認ができる。
実物のタイマー機器が導入された初日にブルペン入りし、新ルール対策と新フォームを入念にチェックした大谷。WBCへの参加で3月上旬にチームを離れるが、新兵器導入によりシーズンへの対応は万全となるのか。その答えは、開幕でわかるだろう。
なお、保険問題でロサンゼルス・ドジャースのクレイトン・カーショーがWBC参加を断念したが、ジェフ・フレッチャー記者によると、大谷にはしっかり保険がかけられているそうだ。
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文●澤 良憲(Yoshi Sawa)
Shohei Ohtani’s delivery in slow-mo pic.twitter.com/FrVWsylQl5
— Rhett Bollinger (@RhettBollinger) February 18, 2023