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ニューヨーク・メッツの千賀滉大が19日(日本時間20日)、キャンプ地ポートセントルーシーでライブBP(実戦形式の投球練習)に登板した。打者6人と対戦し、3三振を奪った。MLB公式サイトや米メディア『SNY』など複数メディアが伝えている。
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■昨季首位打者も「今まで見たことがない」
昨季40本塁打を放ち、打点王にも輝いたピート・アロンソのバットが空を切った。千賀の代名詞、フォークで三振に打ち取られた主砲は「ゴーストフォークというのは良いニックネーム。そう呼ばれるには、それなりの理由があるんだ。多くの選手が振ってしまうだろう」と話し、振り出すと視界から消える“お化けフォーク”を称賛した。
また、昨季首位打者のジェフ・マクニールも「ボールの軌道はかなり良い。今まで見たことがないものだ」と賛辞を贈った。
上々のライブBPを終え、会見に臨んだ千賀は「すごく集中している自分がいた。すごく楽しめた」と振り返った。16日に行ったブルペンでの投球練習との違いを問われると、「前回のブルペンは正直、戦えるか不安になった。今回はそれなりに試合で投げられる準備ができた。そんなライブBPだったと思います」とし、手ごたえを口にした。
ただ、打者に対する感想を求められると「(打者陣は)まだまだ調整途中だけど、それでも失投を1球で捉えられた。すごさを改めて教わった」と話し、メジャーの打者のレベルの高さを痛感したようだった。
“お化けフォーク”を目の当たりにした同僚も大盛り上がり。フランシスコ・リンドアは「センガのボールはすべて見たけど、ゴーストフォークだけは見ていないよ。だって(幽霊みたいに)消えちゃうからね」と笑わせた。
代名詞のフォークを武器にメジャー屈指の好打者を打ち取った千賀。真価を発揮し始めているようだ。
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文●SPREAD編集部