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シカゴ・カブス鈴木誠也の辞退で外野手層が手薄になる中、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表の侍ジャパンが追加招集したのは福岡ソフトバンクホークスの牧原大成だった。
ニューヨーク・メッツへと移籍した千賀滉大、既に侍ジャパン入りをしている甲斐拓也は、育成同期入団だ。6日に行われた阪神戦の強化試合では、6回ヌートバーの代打で登場。積極的にバットを振るも空振り三振に倒れた。快音こそ響かなかったが、本戦でも持ち味の積極性を見せられるか。
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■ジョーカーとは言わせない
追加招集を受けた牧原は、「自分でいいのかな」と自身を振り返っていた。内外野どこでも守ることのできるユーティリティー・プレーヤー。ゆえにソフトバンク藤本博史監督から「ジョーカー」と名付けられていた。プロ12年目の昨季は、自己最多の120試合に出場。規定打席まであと2つ届かなかったが打率.301を記録した。結果を残し今季はレギュラーを掴み取る大チャンスとあって、侍ジャパンの招集に迷いもあったが熟考の末、合流を決めた。
侍ジャパンの外野手を見ると、本職で中堅手は不在。牧原はユーティリティーではあるものの、昨季中堅手での出場が最も多かった。ソフトバンクのキャンプでは内野の練習もしていたが、本人は「センター一本」という決意を持っている。侍ジャパンでも中堅手としての出場が濃厚だ。千賀、甲斐らと共に育成から這い上がり苦難を乗り越えてきた牧原。培ってきた侍魂を世界にアピールし”ジョーカー”の名を卒業する日は近い。
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文●SPREAD編集部