
ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は9日、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)プールB・1次リーグ初戦の日本対中国に「3番DH・投手」で先発出場。
大谷は100マイル前後の速球とキレのあるスライダーで中国打線を封じ、4回1安打無失点5奪三振をマーク。打者としては、4回1死一、三塁のチャンスでレフトフェンス直撃の走者一掃タイムリーツーベースヒットで2打点を取る活躍を見せ、日本が8-1で快勝した。
大谷の投打にわたる活躍で、日本は3大会ぶりの世界一に向け好発進を切った。
◆「今日は見せなくていいんだよ」大谷翔平、粘着物質チェックの癖で思わず笑顔に
■現地記者は深夜に大興奮
大谷のWBC史上初の二刀流デビューは多くの米メディアを惹きつけた。エンゼルスの地元米西海岸では深夜1時にもかかわらず、『MLB.com』のエンゼルス番レット・ボリンジャー記者、『ロサンゼルス・タイムズ』のサラ・バレンズエラ記者、『MLB』のリサーチャー、ブレット・マグワイア記者など多くの現地記者たちが試合を実況。大谷の活躍を見守った。
各記者は、「WBCで日本代表デビューを果たしたオオタニは、中国を相手に初回を3者凡退で終わらせた」(ボリンジャー記者)、「オオタニの初回はパーフェクトだった」(バレンズエラ記者)など、大谷の一挙手一投足を詳細に実況した。
また、2回までに最速100マイル(約161キロ)と調子をあげた大谷に、マグワイア記者は「オオタニの日本での登板は少し気合が入っていると思わないか?」と仰天。『バリー・スポーツ・ウエスト』の実況マーク・グビザ氏は「ユニコーンはただただアメージングだった」と大興奮。大谷の活躍は深夜にもかかわらず、現地記者たちを大いに沸かせた。
早朝まで日本戦を観戦したエンゼルスの番記者たちは、そのままエンゼルスのキャンプ地で行われたアメリカ代表との強化試合の取材へ。
途中まで日本戦を観戦していたエンゼルス公式ラジオのトレント・ラッシュ記者は「なんという日だ! 日本にいるオオタニを深夜に観戦し、数時間後にはテンピでマイク・トラウト率いるアメリカ代表対エンゼルスを目にする。WBCは最高だ!」と興奮ながらに伝えている。
◆「信じられない」ヌートバー、ファインプレーに拍手喝采 会心の好捕に大谷翔平もガッツポーズ
◆大谷翔平「ゼロで抑えるつもりで投げた」と安堵 「明日はダルビッシュさん」と韓国戦先発を明言
◆【動画プレーバック】大谷翔平、弾丸フェンス直撃2点タイムリー・ツーベースに満員の東京ドーム大歓声
文●澤 良憲(YOSHI SAWA)