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FIA世界自動車選手権フォーミュラワン(F1)は19日(日本時間20日)、第2戦となるサウジアラビア・グランプリの決勝がジェッダ・コーニッシュ・サーキットで行われ、レッドブルのセルジオ・ペレスがポール・トゥ・ウインを決め今季初優勝、自身通算5勝目を飾った。
◆【実際の動画】アルファタウリ角田の激走オーバーテイク・シーン
■アロンソ3位フィニッシュからペナルティ後、復権
2位には予選15番手スタートながら怒涛の追い上げを見せた同僚のマックス・フェルスタッペン、3番手にはアストンマーティンのフェルナンド・アロンソが入った。アロンソには、チェッカー後に10秒のタイムペナルティが課せられ一旦、メルセデスのジョージ・ラッセルが繰り上げで3位表彰台とされたが、スチュワードがこれをさらに撤回。レース後に混乱を見せるグランプリとなった。
アルファタウリの角田裕毅は11位でポイント獲得はならなかった。
ペレスは「今シーズン、チームは素晴らしいマシンを用意してくれた。このチームの一員であることはとても嬉しいし、とても誇りに思っている。チームは非常に高いレベルで仕事をこなしてくれているので本当に素晴らしい。まだまだ長いシーズンであることを忘れてはいけないが、今夜はチームにとって素晴らしい結果だった」と満足感を口にした。
一方のフェルスタッペンは「レース序盤は少しトリッキーだった。グリップが非常に低かったので、ペースについて行くのが難しかった。ある時点ですべてが少し落ち着き、前に出ることができるようになったし、セーフティカーが助けになった。あとは落ち着いて1台1台追い抜くだけだった。全体として、今日は常に2位がターゲットだった。レース終盤に向けチェコ(ペレス)に追いついたが、最後までに彼とのギャップを埋めるには十分ではないと考えた。我々は非常に速いクルマを作り上げたので、チームとして信頼性向上に取り組む必要があるし、もっと良い仕事ができるはず。ポテンシャルを最大限に引き出すために、(次戦の)メルボルンではクリーンな週末を過ごしたい。今日の結果には満足しているが、まだシーズンは長いね」と、次戦に向け気を引き締めた。
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文●SPREAD編集部