【日本代表】プレミアを席巻、“第2次森保ジャパンの顔”三笘薫をどう活かす ウルグアイ崩すカギはブライトンにあり | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【日本代表】プレミアを席巻、“第2次森保ジャパンの顔”三笘薫をどう活かす ウルグアイ崩すカギはブライトンにあり

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【日本代表】プレミアを席巻、“第2次森保ジャパンの顔”三笘薫をどう活かす ウルグアイ崩すカギはブライトンにあり
【日本代表】プレミアを席巻、“第2次森保ジャパンの顔”三笘薫をどう活かす ウルグアイ崩すカギはブライトンにあり 全 1 枚 拡大写真

FIFAワールドカップ2022カタール大会から3カ月、サッカー日本代表の戦いが国内で再開される。カタールW杯で優勝4度のドイツ代表、2010年の南アフリカ大会覇者のスペイン代表を破った日本は、大会後にFIFAランキングも20位へと上昇。ただし、「キリンチャレンジカップ2023」で24日に対戦するウルグアイ代表は16位、28日に対戦するコロンビア代表は17位。「格上」となる南米の強豪2カ国との戦いとなる。

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■カタールW杯から10人のメンバー変更

2018年の夏から森保一監督が継続して指揮を執る日本だが、15日に発表された今回のメンバーリストにはカタールW杯から10人の変更があった。4年半に渡る森保体制下で主将を務めた34歳のセンターバック(以下、CB)吉田麻也(シャルケ)、36歳の左サイドバック(以下、SB)長友佑都(FC東京)、34歳のGK権田修一(清水エスパルス)、32歳の右SB酒井宏樹(浦和レッズ)ら、主力を担ってきた30代の守備陣が軒並み外れた。

カタールW杯では初戦のドイツ戦後半から急遽3バック(実質5バック)を採用して躍進が始まった。ただ、それは守備重視の采配と共にSBの人材を欠いていた台所事情もあった。特に左SBは2009年頃から長友が1人で主力を張る状態が続いた。

本大会では“「ブラボー」フィーバー”で人気を博した長友だが、それは3バック採用による1列前のウイングバック(以下、WB)起用が功を奏したのもある。そして、前半を守備重視で凌いで後半から得点を狙いに行く日本のゲームプランにおいて、長友からMF三笘薫(ブライトン)にスイッチすることが、大きなアクセントとなった。

その三笘がW杯後、プレミアリーグを席巻する活躍を続けている。特に10月末にリーグ初先発を飾って以降、公式戦19試合出場9ゴール6アシスト。三笘の活躍に引っ張られ、中堅クラブであるブライトンは終盤を迎えたリーグ戦でも7位と上位をキープし、伝統ある世界最古のカップ戦・FAカップでも準決勝進出を決めている。

世界最高峰リーグで飛ぶ鳥を落とす勢いの彼は、「第2次森保ジャパン」の顔となるべき存在だ。カタールW杯では全て途中出場による左WB起用で1アシストに終わったが、そのドリブル突破や得点能力をどう活かすのか…は、攻撃力が課題に挙がる森保ジャパンの最優先事項だ。

■攻撃力課題の森保ジャパンは、ブライトンに倣うべき

三笘が所属するブライトンはシーズン途中の昨年9月、グレアム・ポッター監督が強豪チェルシーに引き抜かれ、現指揮官のロベルト・デ・ゼルビを招聘。当初はポッター体制下の3バックを踏襲しており、三笘は左WBでの途中出場が続いていた。

しかし、W杯による中断期間中に、このイタリア人監督が自身の得意とする攻撃的な[4-2-3-1]システムとウイングを活かした攻撃をチームに植え付けることで、三笘をより攻撃的な左ウイングのポジションで起用することになった経緯がある。

近年のブライトンはビッグクラブに高額な移籍金でタレントを売却する育成型クラブだ。今年初頭にも三笘のライバルであったベルギー代表MFレアンドロ・トロサールをアーセナルに2700万ポンド(約43億円)で売却したばかりでもある。

世界最高峰のプレミアリーグにおけるブライトンの立ち位置は、世界における日本の現在地とも重なる。そんなブライトンの例に倣うように、日本代表もW杯前のメインシステム[4-2-3-1]を採用し、攻撃力強化と共に、三笘を従来の左ウイングで起用すべきではないか。

■堅守ウルグアイ攻略の鍵は

そんな新生森保ジャパンの初陣となる相手はウルグアイ。今回のメンバーからは欧州主要国リーグで得点王を獲得してきたルイス・スアレスとエディンソン・カバー二の両ベテランストライカーが外れ、昨夏リバプールが7500万ユーロ(約106億円)で獲得したFWダルウィン・ヌニェスと、4年ぶりのリーグ制覇に迫るバルセロナのDFロナルド・アラウホの負傷欠場が発表されている。

カタールW杯でもグループステージ敗退に終わった南米の強豪だが、伝統の堅守速攻は健在。特にレアル・マドリードでプレーする24歳のMFフェデリコ・バルベルデは、中盤で球際に強いアグレッシヴなMFでありながら攻撃力も兼備する新世代の選手だ。

堅守ウルグアイ攻略のヒントもブライトンに倣いたい。攻撃的なポジションを得意とするドイツ人MFパスカル・グロスがボランチで起用されているように、日本もトップ下のMF鎌田大地(フランクフルト)をボランチでプレーさせたい。三笘や久保建英(レアル・ソシエダ)、伊東純也(スタッド・ランス)、堂安律(フライブルク)、初招集の中村敬斗(LASKリンツ)ら自慢の2列目の攻撃陣を多く起用できるメリットが生まれるからだ。

第2次森保ジャパンの初陣は、堅守ウルグアイを相手に三笘をはじめとした2列目のアタッカー陣が躍動する姿が見られるか。

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文●新垣博之(しんがき・ひろゆき)

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