アメリカの総合格闘技団体UFC(アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ)の親会社エンデバー・グループとプロレス団体のワールド・レスリング・エンターテインメント(WWE)は3日(日本時間4日)、エンデバーがWWEを買収、UFCと統合し新会社を設立すると発表。米各メディアが報じている。
■総合格闘技界の勢力図に激震
新会社の価値は約210億ドル(約2兆2900億円)とされエンデバーが51%、WWE株主が49%を保有する。
新会社の最高経営責任者(CEOにはエンデバーアリ・エマニュエルCEOが就任。「スポーツとエンターテインメントを手がける2大企業を一体化するまたとないチャンスだ」とし、エンデバーが持つノウハウを活用するとした。WWEのビンス・マクマホン会長は新会社でも会長を務めるという。
UFCは全世界で7億人のファンを抱え、SNSだけでも2億2800万人のフォロワーを持つ総合格闘技団体。毎年40以上のイベントを開催し170カ国以上の国に9億を超える視聴者を持つ。WWEは世界中10億以上の世帯に対し25カ国語で中継、オンラインにおいては180カ国以上に配信している。
巨大組織の再編はさらに総合格闘技界の勢力図に激震をもたらすのか。日本の格闘技界も「蚊帳の外」というわけにはいかなさそうだ。
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文●SPREAD編集部
Today, @Endeavor announced it has signed an agreement to form a $21+ billion global live sports and entertainment company made up of @UFC and @WWE. https://t.co/lPrkBmKJXm pic.twitter.com/ZBk95c5exU
— Endeavor (@Endeavor) April 3, 2023