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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は5日(日本時間6日)、敵地でのシアトル・マリナーズ戦に「3番DH・投手」で先発出場。投げては6回を3安打8奪三振1失点、打っては7回にタイムリーを放ち2打数1安打2四球1打点の活躍で今季初勝利を挙げた。
◆【実際の映像】大谷翔平が主審のポッケから「スリ行為」に及ぶシーン
■投打でピッチクロック違反となった史上初めての選手
この試合、大谷はまたもメジャー史に名を刻んだ。
今季から適応された新ルール、ピッチクロックで投打の犠牲者となった。まずは投手として迎えた初回の場面。1死二塁でキャル・ローリーに対して、初球を投じる前に時間内に投球動作に入ってなかったためピッチクロック違反を取られ、1ボールを宣告される。さらに、打者として迎えた6回の第3打席、今度は球審に「構え遅れ」を指摘され1ストライクが宣告された。1試合中に投打でピッチクロック違反を受けた初めての選手となった。
これには大谷大好き、FOX Sportsのアナリスト、ベン・バーランダー氏も「大谷が投打でピッチクロック違反となった史上初めての選手に」と反応。また「最後の選手かも…」と茶目っ気ある動画を投稿した。
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エンゼルスの大谷翔平(C)ロイター
■主審に対し、こんな勝手なことを…
この後、大谷はこともあろうか思わぬ行動に出る。フィル・ネビン監督と通訳の水原一平さんが、この違反について主審からの説明を求めた際、誰かに声をかけられた大谷は、主審のポケットに無造作に手をつっこみ、ボールを取り出すと、そのまま相手にボールを投げてしまうシーンが…。
これにはピッチング・ニンジャのアカウントで知られる投球分析家ロブ・フリードマン氏がすかさず「ショウヘイがスリ行為だ」と投球動画以外を珍しく投稿。これにFOX Sportsのリポーター、アレックス・カリー氏も「主審にこんな勝手なことができるのは、大谷翔平だけ」と爆笑マークとともに反応した。
実際のこの場面、主審は大谷の「スリ行為」に気づくものの、「だから、どうした」とばかりに何も言わずネビン監督に向き直った。
もちろん勝負の世界、判定については主審も妥協はないが、プレー以外のこんな場面で主審からおとがめなし…というのは大谷ならではかもしれない。
◆【実際の映像】大谷翔平、初勝利も新ルールの“被害者”に 投打でピッチクロック違反を受けたシーン
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文●SPREAD編集部
Shohei Ohtani might be the only player who could get away with this 😂🙌🏽
— Alex Curry (@Alex_Curry) April 6, 2023