
侍ジャパンの世界一に貢献したセントルイス・カージナルスのラーズ・ヌートバーが16日(日本時間17日)、本拠地でのピッツバーグ・パイレーツ戦に「7番・中堅」で先発出場。今季1号を放つなど2打数1安打、3四球(2敬遠)をマークした。チームは延長10回、5―4でサヨナラ勝ちを収めた。
◆【実際の映像】ヌートバー、右中間への175キロ弾は値千金の同点弾 実況も「稲妻弾だ!」と大興奮
■左手親指の負傷から復帰2戦目
ヌートバーは開幕戦で左手親指を痛め、負傷者リスト入り。前日に試合復帰し、この日が2戦目だった。「7番・中堅」で先発出場すると、第1打席は三振、第2打席は四球を選んで出塁した。そして、迎えた第3打席。1-3と2点を追う6回2死二塁、右腕ミッチ・ケラーの初球カットボールを捉えると、打球は速度109.0マイル(約175キロ)、飛距離382フィート(約116メートル)を計測し、右翼ブルペンへ飛び込んだ。
同点弾を放ちダイヤモンドを一周するヌートバーは三塁を回ったあたりで、日本でもおなじみとなったペッパーミル・パフォーマンスを披露。ファンからは、こちらも定番の「ヌ~~~」という声援が贈られ、スタンディングオベーションで迎えられた。球団公式Twitterも「SHO TIME」に負けじと「Pepper grinder time!」とつづり、祝福した。
本塁打後の第4、5打席はいずれも申告敬遠で、この日は合わせて3四球。前日も同じく3四球を選んでおり、選球眼の良さは相変わらず。開幕戦での2四球も含めて、今季ここまで15打席で8四球となっており、四球トップのファン・ソト(74打席で16個)と比べても四球で歩く頻度は圧倒的。ここまで7打数2安打だが、出塁率は.667を記録し、チームにしっかり貢献している。

侍ジャパンでも活躍したセントルイス・カージナルスのラーズ・ヌートバー (C) USA TODAY Sports/Reuters
■「転機になる」巻き返しへ意欲
ヌートバーは試合後、サヨナラ劇を振り返り「これは私たちにとって転機となるかもしれない。シーズンの始まりは思うように進んでいないが、一度勝利をつかめばリズムもつかめる。次のシリーズにこの勢いを持ち込むことができればいいね」とコメントした。
カージナルスのオリバー・マルモル監督は前日、「ヌートバーは実力的に守備、攻撃、ベースランニングなどいくつかの点で優れているが、同時にチームにエネルギーを与え、目に見えない貢献もたくさんしてくれる選手だ」と復帰を歓迎していたが、その言葉通りの展開となった。
昨季ナ・リーグ中地区を制し、ポストシーズンに進出したカージナルスだが、今季は4位(7勝9敗)と低調なスタート。しかし、元気印ヌートバーの復帰が起爆剤となりそうだ。
◆【実際の映像】ヌートバー、値千金の今季第1号直後に見せたペッパーミル・パフォーマンス
◆侍ジャパン逆転勝利の秘訣は「さぁ、行こう!」の精神 ラーズ・ヌートバーが米番組で解説
◆侍世界一に貢献のヌートバー、カージナルス帰還に“たっちゃん”コールで熱烈祝福「国際的なスーパースター」
文●SPREAD編集部