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総合格闘家の牛久絢太郎が17日、東京・足立区のK-Clannで公開練習を行った。29日に開催される「FEDELTA presents RIZIN LANDMARK 5 in YOYOGI」で朝倉未来と対戦する牛久は、1分間テイクダウンやヒザ蹴り、ハイキックを織り交ぜたスパーリングを行い、朝倉戦への意気込みを語った。
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公開練習ではテイクダウンも披露した牛久絢太郎 撮影:SPREAD編集部
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■朝倉未来とは“総合力”で勝負
今回の試合では「一つにこだわらず総合で戦う、自分の良さを全部ぶつける」をテーマに掲げた牛久。総合での引き出しの多さが自分の強みだと認識した元王者は、“総合力”で朝倉を崩すか。
昨年10月のクレベル戦でベルトを失ったものの「一試合、一試合に掛ける思いはベルトを持ってようが持ってなかろうが変わらない。2年前くらいからずっとやりたかった相手と戦えるので楽しみ、最高のコンディションですべてをぶつける」と意気込みは十分。
クレベル戦後はアメリカで武者修行を行い「色んな面で勉強させてもらった。それを見せるいいチャンス。技術力だったり強い選手と肌を合わせたことで自分のよさを再確認できたのでそれをぶつけたい」と収穫は大きい様子。さらに最近では「大橋ボクシングジムで毎週スパーリングにも通っている」と打撃力向上も感じている。
■「最後は格闘技に対する思いで勝ちたい」
“朝倉未来”という影響力を持つ選手との対戦にも動じない。「天然なところがあるので気づかない。普段どおり」。その言葉通り、朝倉の公開練習で散々煽られた牛久だが「何か反応しないといけないなとは思うんですけど……、特に気にならない」と笑顔を見せた。
同じDEEPの土俵で対戦経験のあるサラリーマン格闘家の弥益ドミネーター聡志が朝倉と対戦してからおよそ2年、以来「戦ってみたい相手だった」とし、朝倉の実力についても「総合で見ても全部できるし、一発の破壊力、試合の流れを変える力を持ってる。僕の中での評価も高い」と太鼓判を押している。
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「最後は僕が格闘技に対する思い、気持ちの差で勝ちたい」と語る牛久絢太郎(撮影:SPREAD編集部)
しかし、朝倉にも弱点はあるとし「何個か見つけてるがこの場では言わないっすね。何か察すると思うので……(笑)試合中、こうしてくるだろうというのが何パターンかあるので、しっかり対策もしている」と自分の強みである“総合力”を生かしつつ、すきあれば弱点も突く考えだ。
腰の強い朝倉をテイクダウンするプランも「見えています。難しいとは思うが、僕の全部をひっくるめて……問題ないすね」と断言。
朝倉に「体力ない」「腕力が強いのが弱点」と指摘された点については「最近スパーをしたいろんな人に『腕力強いね』と言われる。毎日最低15分間のアームカールをしっかりやっていて、スタミナのほうにも自信がある。“筋肉は裏切らない”と証明できると思います」とどこ吹く風だ。
「最後は僕が格闘技に対する思い、気持ちの差で勝ちたいと思います」と“気持ちの強さ”で朝倉を下すと語った牛久。試合前から火花を散らす両者から目が離せない。
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文●工藤愛梨(SPREAD編集部)