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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は18日(日本時間19日)、敵地で行われているニューヨーク・ヤンキース戦に「2番DH」で先発出場。初回第1打席に今季4号先制2ランを放った。
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■NY実況「あれは何の帽子なんだ?」
この日、試合前には旧ヤンキー・スタジアムの開場100周年を祝うセレモニーが行われたばかり。2008年9月21日、その歴史の幕を閉じた旧ヤンキー・スタジアムは、1923年4月18日に開場。そのオープニング・デーにベーブ・ルースがスタジアムの第1号ホームランを放った。
そのセレモニーの興奮冷めららぬ中、1回表無死二塁で訪れた大谷の第1打席、今季ヤンキー・スタジアムでの最初の打席、2ボールから最初のストライクを強振すると打球はアーロン・ジャッジの頭上を超え右中間スタンドに飛び込む先制2ランとなった。
これに米中継局ESPNが「ショータイムだ!」と応じるなど、興奮と称賛が相次いで見られた。
しかし、本拠地の100周年記念試合で、ビジター・チームに記念ホームランを打たれたニューヨーカーたちの心境は複雑だった。
地元ニューヨークの中継局が、エンゼルスの兜セレブレーションのシーンを映し出すと実況は「あれは何の帽子なんだ?」と冷めたトーンで解説。「とにかく0-2となりました」と悔しさをにじませた。
また、記念試合にもかかわらずスタジアム・ショップで「大谷翔平」と日本語の入った大谷のユニフォームを見つけたヤンキース・ファンは「なんで、こんなもの売ってるんだ」と放送禁止用語とともにSNSに投稿。エンゼルス・ファンから「そのうちニューヨーク・オオタニズにチーム名が変わるからじゃないの?」と反撃を受ける始末だ。
さらに大谷のホームランが飛び出した後には、俳優ゲイリー・オールドマンの絶叫動画を掲載し「早く誰かを大谷とトレードするんだ」と書き立てるファンも現れた。
本拠地の記念試合で、大谷のホームランに先を越された地元ファンにとって、大谷は投げても打っても複雑な心境をもたらすようだ。
◆【実際の映像】大谷翔平、アーロン・ジャッジも見送るだけ 今季4号先制2ランは188キロ高速弾
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文●SPREAD編集部