
ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は、21日(日本時間22日)に行われたカンザスシティ・ロイヤルズ戦に「2番DH・投手」で先発出場。7回2安打11奪三振無失点の好投で今季3勝目を挙げた。
◆【実際の映像】大谷翔平、“ピッチングニンジャ”も注目 83マイルスイーパーと99マイルフォーシームの軌道の変化
■MLB史上5つの記録を披露
2023年「投手大谷」の歴史的快投にMLB公式サイトも「信じられない」と特集を掲載。開幕5試合で3勝無敗、防御率はリーグトップの0.64、奪三振も21日(同22日)時点で38となり圧巻のスタッツを記録。この圧巻の投球は1893年に投本間が現在の距離となって以来、被打率.092、被長打率.115はMLB歴代1位。ここまでの被安打8も1901年以降では歴代で最少。
また、昨年から続く9先発連続被安打3以下は2021年のジェイコブ・デグロム(当時ニューヨーク・メッツ)の10回に続く2位。また、2022年の10回に今季の2回を加えた12度の2桁奪三振も、今季ここまではMLB最多の記録となる。
この快進撃を支えているのが昨年から多投している魔球スウィーパー。
30年前、日本のプロ野球でこの魔球を駆使したのが東京ヤクルト・スワローズの伊藤智仁投手コーチ。そのレジェンドが、このスウィーパーについて口を開いた。
伊藤コーチは「今となってはこのスウィーパーを30年前から投げてましたよと、選手にはよく自慢しています」とのこと。その曲がり幅については「5メートル曲がった」と伝えていると笑いながら語った。同コーチは投手として実働7年ながら1993年には新人王、97年にはカムバック賞を獲得し、ヤクルトの黄金期を支えた。現在も1試合16奪三振はセ・リーグ最多タイ記録だ。
日本テレビは当時の同コーチと現在の大谷のスウィーパーをオーバーレイ映像で紹介。30年前とは言え、大谷同様のスウィーパーを投げていたと結論づけた。
番組では伊藤コーチと大谷のスウィーパーの3つの共通点を紹介。ひじを下げる投球スタイル、ボールの握り、またボールを上に切るようなリリースについて指摘した。
同コーチのスライダーはサンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有も目標としていると明言するほど。
伊藤コーチは最後に「それだけのポテンシャルを持っているので」と今季、大谷の成績を18勝・50本塁打と予言した。
昨季、ベーブ・ルースの孫は大谷の勝ち星を「15勝」と予言。そのとおりの成績を挙げただけに、今季も野球識者の予言は的中するのか。今後の大谷にさらに注目したい。
◆「大谷翔平は今季15勝」とベーブ・ルースの孫が予言 “リアル二刀流”は「オオタニが初めて」と絶賛
◆公式サイトも驚愕する投手・大谷翔平、5つの歴史的記録「信じられないスタート」
◆大谷翔平、驚異の防御率の秘密はメジャーいち46センチのスウィーパー MLB公式サイトも絶賛
文●SPREAD編集部