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サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有が23日(日本時間24日)、敵地でのアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦に先発登板し、5回2/3を投げて2安打1失点5奪三振だった。チームは7-5で勝利。ダルビッシュは今季3度目の登板で初勝利を挙げた。MLB公式サイトなどが試合の様子を伝えている。
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■アクシデント発生も今季初勝利
初回に3点の援護をもらったダルビッシュは1回を3者凡退で退け、好スタートを切った。2、3回は四球を許しながらも無失点。4回には三塁打と犠飛を浴びて1点を失ったものの、崩れることなく5回は3者凡退に封じた。
急変したのは5-1と4点リードで迎えた6回。1死二、三塁で4番エバン・ロンゴリアから三振を奪い、2死にこぎつけた。しかし、続くパビン・スミスへ2球目を投げた直後、右脚を気にするしぐさを見せ、投球を中断。すぐにボブ・メルビン監督、トレーナーらがマウンドに集まり、交代を告げた。メルビン監督は試合後、「右太もも裏がつったから」と交代理由を明かした。
ダルビッシュも「ハムストリングが少しつった」と振り返り、「マウンドで脚を少し伸ばして、いつもはそれで治るんだけど、(今日は)治まらなかった。だから交代した」とコメントした。
アクシデントに見舞われたものの、ダルビッシュは5回2/3を2安打1失点でまとめ、今季初勝利。4四球を与えるなど制球にやや苦しんだものの102球の熱投で要所を締め、エースらしく試合を作った。
メルビン監督は「今後に影響することはないだろう。次の登板は大丈夫だと思う」と話し、大事に至らないとの見方を示した。ダルビッシュも自身のTwitterを更新し、「脚は大丈夫です。ご心配ありがとうございます」と記し、軽傷を強調した。
■公式サイトはメキシコ遠征に期待
次回は4月30日(日本時間5月1日)に行われるサンフランシスコ・ジャイアンツ戦に登板予定。このカードはメキシコで行われるため、ダルビッシュは「普段見てもらうことのできないファンに会うことができる。もしメキシコで投げる機会があれば、それは楽しいこと」と話した。MLB公式サイトも「ダルビッシュ、けいれんで降板もメキシコに目を向ける」と見出しを掲げ、早くもメキシコ遠征を煽った。
WBC準決勝で日本と大接戦を演じたメキシコ。現地ファンも侍ジャパンの大黒柱の登板を待ち望んでいるはずだ。
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文●SPREAD編集部