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全米プロバスケットボールNBAプレーオフの1回戦は28日(日本時間29日)、第7シードのロサンゼルス・レイカーズ対第2シードのメンフィス・グリズリーズの第6戦が行われ、125-85でレイカーズが爆勝。4勝2敗で準々決勝進出を決めた。
◆【実際の映像】チームの大勝を勢いづけた八村塁のスピンからダンク
■下剋上はわずか二例目
2003年にプレーオフ1回戦がそれまでの5試合制から7試合制になって以来、これまで第7シードが第2シードを破ったのは、わずか一例。2010年にサンアントニオ・スパーズがダラス・マーベリックスを退けた一戦のみ。
レイカーズはこの20年でわずか二例目となる大下剋上を果たした。
第6戦でディアンジェロ・ラッセルが31得点、レブロン・ジェームズが22得点とチームをけん引。八村塁は6得点4リバウンドだったものの、シリーズでの注目は八村に集まった。
八村はこのシリーズ、全6試合でベンチ・スタート。しかし、フィールドゴール成功率56.9%、3ポイント成功率52.4%は、いずれもチーム・トップの成績。平均出場時間25.5分(同5位)で1試合平均得点は14.5(同5位)、1試合平均リバウンドは4.7リバウンド(同4位)とスターティング・メンバーと互角以上の数字を残した。
特に初戦では29得点とチームトップの大爆発。この日も、現地メディアはチームを鼓舞するダンクと第2クオーター残り7分22秒で相手エース、デズモンド・ベインを止めた〝スーパーブロック〟が大勝の鍵となったと絶賛した。
ダービン・ハム・ヘッドコーチは「(八村は)オールスターのスキルを持ち、オールスターの才能がある。彼は試合を吸収し、チームメートはみな彼をサポートする。レブロンも、アンソニー・デービスも。彼はすべていいバスケをする。それを見ていればいいだけさ」と絶賛した。
八村はこれで日本人として初めてNBAプレーオフの2回戦に出場する。
2回戦の相手は第3シードのサクラメント・キングスと昨季の覇者・第6シードのゴールデンステイト・ウォリアーズの勝者。10年のスパーズはプレーオフ3回戦、第3シードのフェニックス・サンズ相手に1勝もできずに敗退した。
果たして八村は2回戦でも覚醒を見せ、レイカーズを2020年以来の王座へと押し上げることができるのだろうか。
◆【実際の映像】チームの勢いを決定づけた八村塁のスーパーブロック
◆レブロン・ジェームズが成し遂げた通算最多得点記録のすごさ 八村塁を例に考える
◆3度目の日本人対決で八村塁はスタメン起用となるのか… 電撃トレードから地元記者がその活躍を予想
文●SPREAD編集部
Rui Hachimura spins through 2 defenders to finish with the dunk #NBAPlayoffs #LakeShow pic.twitter.com/rti1eP3Ly0
— Kalin (@itsKlnn) April 29, 2023
Rui Hachimura with a block on Desmond Bane in the paint! pic.twitter.com/7nQAQZ3piY
— hoops bot (@hoops_bot) April 29, 2023