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2023年シーズンも早5月を迎えた。
WBCで躍動した大谷翔平を筆頭に、メジャー12年目のダルビッシュ有、先発ローテーション入りを掴んだ菊池雄星、トミー・ジョン手術から復帰の前田健太、今季デビューを果たした千賀滉大や藤浪晋太郎など、日本人投手の話題が連日報じられている。
◆【実際の映像】“ピッチングニンジャ”も注目、大谷翔平のMLB最高峰スイーパーと99マイルフォーシーム
■菊池雄星も無傷の4連勝発進
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日本人投手・月間成績(C)Baseball Reference
過去最高の滑り出しを見せたのが、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷。6先発で負けなしの4勝を挙げ、防御率1.85と抜群の安定感を誇る。最大の武器である“スイーパー”こと横変化の大きなスライダーは被打率.082、変化量45センチの絶対的魔球として大谷のピッチングを支えている。
昨季オフに、サンディエゴ・パドレスと6年契約を結んだダルビッシュは、WBC出場の影響によりやや出遅れたものの、5先発で1勝2敗、防御率3.60と堅実な働きでチームに貢献。奪三振率、フォーシームの回転数ともにMLB上位を維持、多彩な変化球も健在で、今年37歳を迎えるベテランに衰えは見られない。
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ブルージェイズ・菊池雄星(C)Getty Images
トロント・ブルージェイズの菊池は、大谷に並ぶ4勝負けなしと好発進。チェンジアップとスライダーの割合を増やし、緩急を活かしたピッチングでチームとともに勢いに乗る。
ニューヨーク・メッツに入団した千賀は、ここまで5先発で3勝1敗、防御率4.15。やや制球に苦しむものの、伝家の宝刀”お化けフォーク”が被打率.103と冴えわたり、26イニングを投げ32奪三振。故障者が続くメッツのローテーションに欠かせない存在だ。
一方で、苦しい4月になった投手たちも。ミネソタ・ツインズの前田は、4先発で勝ち星なしの4敗。26日(日本時間27日)の登板で右上腕部の張りを訴え、負傷者リスト入り。フォーシームの平均球速がピークから4キロほど落ちており、今後の完全復活に期待したい。そして、オークランド・アスレチックスの藤浪は、6登板(4先発)で18回を投げ四死球19、暴投3と課題の制球難が露呈。リリーフ配置転換で、早くも正念場を迎えている。
大谷、菊池の花巻東OB勢はこの好調をキープできるのか、また不調を囲う前田、藤浪はどこまで修正力をみせるのか。シーズンはまだ序盤。今後の活躍こそ、真価が問われる。
◆大谷翔平が見せた今季“最遅”フォーシーム、二刀流を支える大胆不敵な投球術
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◆「ただ消える」魔球となった千賀滉大の“お化けフォーク” 米データサイトが抜群のコントロールを証明
文●SPREAD編集部
Shohei Ohtani, 83mph Sweeper and 99mph Fastball, Overlay pic.twitter.com/RpYUW3gmfm
— Rob Friedman (@PitchingNinja) April 22, 2023