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MLB公式サイトが日本でのラーズ・ヌートバー(セントルイス・カージナルス)人気を特集し、公開した。
侍ジャパンの一員としてワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に参加するために来日。それから一躍に人気者になる過程を本人のコメントとともに振り返っている。なお、ヌートバーは8日(日本時間9日)、敵地でのシカゴ・カブス戦に「1番・右翼」で先発出場。2打数無安打ながら2四球1盗塁2得点で、チームの勝利(3-1)に貢献した。「5番・右翼」で先発したカブスの鈴木誠也は4打数1安打だった。
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■強化試合出場だけで一躍人気者
記事によると、ヌートバーが自身を取り巻く環境の変化に気づいたのは、日本滞在中のホテルから目前のコンビニエンスストア「セブンイレブン」に足をのばした時だったという。この時、ヌートバーはWBC開幕前の強化試合(3月6日・阪神戦、同7日・オリックス戦)に出場しただけの存在。ところが、その後の出来事は衝撃的だったという。
「セブンイレブンに行こうとしたけど、あまりうまくいかなかった。通りを歩いて渡るだけで30分もかかる試練だった。サインに写真、自撮り…。どこもかしこもファンだらけ。ボクはただの観光客として動こうとしたけど、予想以上に時間がかかってしまった」と振り返った。
この現象について、記事は「故郷カリフォルニア州エル・セグンドでも本拠地セントルイスでも周囲に気づかれることはなかった25歳の青年が、日本でわずか2試合に出場しただけで、すでにその知名度はメガスターレベルに達していた」と記した。
■オフには日本再訪問の可能性
記事はヌートバーの代理人であるニック・チャノック氏にも話を聞いており、同氏によると「WBC以降、日本製グッズのプロモーションを依頼するオファーが殺到している」そうで、「来日が予定されている今冬に向けては、講演会やサイン会などのオファーが何十件も舞い込んでいる」という。すでに日本企業2社のCMが放送されているが、「あと2、3本控えている」とも話し、衰えぬ人気ぶりを伝えた。
ヌートバーは自身が出演するCMについて「ボクの演技は本当の演技ではないし、ただ、ふざけているだけだ。その方が自然でいいんだ」と笑い、母親・久美子さんとの共演については「CMに母を登場させることができたのは本当にクールなことだった。というのも、結局のところ、私はまだママっ子だから」と語った。
記事によると、ヌートバーは「オフシーズンに日本を訪れ、さらにCMを撮影する可能性があり、2026年にはWBC連覇を狙う日本のために再びプレーすることを望んでいる」という。
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文●SPREAD編集部