
女子ゴルフの国内第11戦・RKB×三井松島レディス(福岡県・福岡カンツリー倶楽部 和白コース / 6299ヤード、パー72)が12日、開幕する。
ほけんの窓口レディースとして行われた昨季はプレーオフの末、渡邉彩香が大会レコード11アンダーで通算5勝目を挙げた。果たして今季はどんなドラマが待っているのか。
◆原英莉花、2季ぶりの優勝へ! 福岡CC和白コースのグリーンは好相性 RKB×三井松島レディス
■小祝の復活か、高橋のリベンジか
注目したいのは、前週サロンパスカップで3位タイに入った小祝さくらだ。久々の優勝争い、しかもタフなメジャーでの戦いを経て、自信を持ってプレーに集中できる状態に戻ったと見ていい。
昨季3位タイ、一昨季10位タイとコースとの相性もよく、そろそろ優勝が来てもおかしくない。岩井明愛、原英莉花との組み合わせで、1番から10時20分スタートとなる。
もう一人、挙げておきたいのは、昨季プレーオフで涙をのんだ高橋彩華だ。今季トップ10入りはすでに4回。リカバリー率2位、サンドセーブ率7位とアプローチに冴えを見せ、“小技の高橋”として安定性が増している。
昨季2位、一昨季3位タイと、この和白であと一歩、優勝に届かなかっただけに、リベンジへの思いは強いはず。青木瀬令奈、川岸史果とのペアリングで、1番から8時50分ティーオフする。゛地元・福岡県出身の福田真末、三ヶ島かな、後藤未有も気になる存在だ。
特に福田は、ここまでトップ10入り3回と好調を維持。パーオン率が3位と昨季に比べて劇的に改善し、それに連れパーセーブ率も7位に上昇。安定したゴルフにつながっている。2018年の「北海道meijiカップ」以来、5年振り、地元での復活優勝が期待される。櫻井心那、上田桃子とともに、1番から10時10分にスタートする。
実力伯仲の今シーズン。新名称でスタートする本大会の初代女王の座を誰が射止めるのか、興味は尽きない。
■有力選手のペアリング
なお、有力選手の主なペアリングは以下の通り。
1番スタート / 8:50 / 高橋彩華、青木瀬令奈、川岸史果1番スタート / 9:30 / 堀琴音、山内日菜子、菊地絵理香1番スタート / 9:40 / 穴井詩、川﨑春花、橋添穂1番スタート / 9:50 / 安田祐香、菅沼菜々、吉本ひかる1番スタート / 10:00 / 神谷そら、後藤未有、大里桃子1番スタート / 10:10 / 櫻井心那、福田真未、上田桃子1番スタート / 10:20 / 岩井明愛、原英莉花、小祝さくら1番スタート / 10:30 / 西郷真央、稲見萌寧、鈴木愛1番スタート / 10:40 / 岩井千怜、三ヶ島かな、申ジエ(韓国)1番スタート / 10:50 / 山下美夢有、吉田優利、渡邉彩香
◆”飛ばし屋有利”も西村優菜に上位進出の可能性、「先輩」の活躍励みに コングニザント・ファウンダーズカップ
◆“飛ばなくても強い”古江彩佳の秘訣 データから見えた崩れないゴルフの奥深さ
◆松山英樹は1カ月ぶりの復帰戦、怪我の不安もパワーランキングでは10位に AT&Tバイロン・ネルソン選手権
文●河野道久