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パンデミックを乗り越え、日常を取り戻したMLBの観客動員数が好調だ。
データサイト「Baseball Reference」によると、16日(日本時間17日)現在、全球団合計で110万人以上も増加。米国でWBCが過去最高の盛り上がりを見せ、MLBの視聴者数アップにも一役買っていると聞く。
◆【実際の映像】見渡す限りの空席に衝撃、アスレチックス本拠地オークランド・コロシアム
■アスレチックスは、2025年にラスベガス移転へ
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MLB観客動員数比較(5月16日現在) 「baseball-reference」参照の上、作成 ※各球団試合数はどちらも同じ
とりわけ数字を伸ばしているのが、昨季ワールド・シリーズ進出を果たしたフィラデルフィア・フィリーズで、1試合平均およそ1万2,000人増加。ワイルドカードから頂上決戦まで駆け上がった勢いは凄まじく、過激で知られるフィラデルフィアのファンをも魅了した。
そのほかポストシーズンを賑わせた、トロント・ブルージェイズ、シアトル・マリナーズ、クリーブランド・ガーディアンズなども平均6,000人前後の増加傾向。今季開幕から絶好調のタンパベイ・レイズも数字を伸ばしており、スモールマーケットのチームでも「勝てば増える」は多少なりとも期待できるようだ。
一方で、10勝34敗と全球団ダントツの最下位を独走するオークランド・アスレチックスは、昨季に引き続き、1試合平均の観客数がMLBで唯一1万人を割っている。15日(同16日)の試合では、2,064人という驚きの数字が発表された。
アスレチックスは同日、ネバダ州ラスベガスへの本拠地移転に向け、米カジノ会社と新球場建設で合意。AP通信によると、現在の本拠地オークランドでプレーするのは2024年まで。25、26年はラスベガスにある傘下の3Aチームの球場を利用し、27年からの開場を目指すという。
かつて、カナダの不人気球団モントリオール・エクスポズが、現在のワシントン・ナショナルズになりワールドシリーズを制したように、本拠地移転が大きな転機となるケースも珍しくない。アスレチックスにとって、起死回生の一手になるだろうか。
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文●有賀博之(SPREAD編集部)
First pitch at Coliseum pic.twitter.com/6aNyw4WMcg
— John Shea (@JohnSheaHey) April 20, 2022