
MLBは開幕から1カ月半が経ち、シーズン4分の1を消化した。
ボストン・レッドソックスの吉田正尚は17日(日本時間18日)現在、打率.300/本塁打6/打点28/OPS.881をマーク。開幕直後こそ不振に陥ったものの、4月後半からは復調し、ア・リーグ新人王の最有力候補に躍り出た。
今季も各球団のルーキーが目覚ましい活躍を見せており、話題が尽きない。ここでは、吉田の存在を脅かす新人王レースのライバルたちをピックアップする。
◆【実際の映像】被打率.000、最強右腕カノーのチェンジアップにピッチングニンジャ驚愕
■野手陣では吉田がリード
エステウリー・ルイーズ(オークランド・アスレチックス)
昨季マイナー(2A・3A)計114試合で85盗塁をマークした、俊足外野手。開幕からセンターのレギュラーに定着すると、ここまでメジャー全体トップの20盗塁(失敗3)、新人最多の49安打を記録するなど、低迷するチームでも一際輝きを放っている。リードオフを務めるも、四球率の低さが今後の課題。
【今季成績】45試合/打率.277/本塁打1/打点22/盗塁20/出塁率.340/OPS.713
ジョシュ・ヤン(テキサス・レンジャーズ)
4月の月間新人賞を受賞した、長打が魅力の三塁手。現在ア・リーグ新人トップの8本塁打、新人2位の25打点をマーク。三振率が高く、5月に入り調子はやや下降気味。強力テキサス・レンジャーズ打線の中で、主に5番を任されている。
【今季成績】40試合/打率.250/本塁打8/打点25/盗塁1/出塁率.292/OPS.730
■前触れもなく現れた、MLB最強リリーバー
イェンニア・カノー(ボルチモア・オリオールズ)
突如として現れた、新人王候補のダークホース。リリーフとして17登板で被安打わずか4、防御率0.00、WHIP0.18という圧倒的な投球を続けている。MLB公式でも特集を組まれるなど、投球関連の指標がよく、吉田にとって最大のライバルになる可能性がある。得意のチェンジアップは被打率.000。
【今季成績】17登板/1勝0敗3セーブ/防御率0.00/奪三振25/WHIP0.18
ハンター・ブラウン(ヒューストン・アストロズ)
球団ナンバーワンの有望株。昨季のポストシーズンではリリーフとして活躍し、今季から開幕ローテーションに定着。球持ちがよく、フォーシームとスライダーを軸に打者を打ち取る、グラウンドボールピッチャー。8先発で4勝、44回2/3を投げ奪三振47は、いずれもリーグ新人トップ。移籍のジャスティン・バーランダーに代わる、将来のエース候補。
【今季成績】8先発/4勝1敗/防御率3.43/奪三振47/WHIP1.32
大谷翔平の相棒ローガン・オホッピーは故障離脱、開幕前の最有力候補ガナー・ヘンダーソンは極度の不振と、ア・リーグ新人王候補も徐々に明暗が分かれ始めている。開幕ロースター入りしたトッププロスペクトが新人王投票で3位以内に入ると、所属チームにドラフト指名権が付与されるため、今後も積極的な若手起用は続くだろう。次代のMLBを背負って立つ、ルーキーたちの活躍から目が離せない。
◆鈴木誠也、メジャー初3連続弾に全打席出塁の大爆発 カブス・ファンもおじぎポーズで礼賛
◆千賀滉大、圧巻メジャー自己最多12奪三振 「火が点いた」と分析家も絶賛
◆WBC効果か、異例の観客動員110万人増 WS進出フィリーズは1試合平均1万2,000人超アップ
文●SPREAD編集部
Yennier Canó, Unhittable Changeups. 😯 pic.twitter.com/UbXOZvqlst
— Rob Friedman (@PitchingNinja) May 18, 2023