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サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有が23日(日本時間24日)、敵地でのワシントン・ナショナルズ戦に先発登板。6回を6安打3失点4奪三振1四球にまとめ、今季3勝目を挙げた。メジャー通算98勝目となり、節目の100勝まであと「2」とした。試合はパドレスが7-4で勝利し、チームも連勝を飾った。
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■指揮官「非常に調子が良かった」と称賛
最近2試合白星のないダルビッシュだが、この日は3回まで無失点と好調な滑り出し。しかし、4回先頭レーン・トーマスの打球が右脇腹付近を直撃。トレーナーらが駆け寄ったものの、大事には至らず続投。落ち着いて後続を打ち取り、この回も点を与えなかった。
暗転したのは5回。2死一塁から9番C.J.エイブラムスに2ランを被弾すると、続く1番トーマスにも153キロの直球を左中間に運ばれ、ソロアーチを献上。勝利投手の権利獲得まで、あと1人に迫りながら同点に追いつかれた。
嫌な展開となったが、この日は打線が奮起。6回にフェルナンド・タティスjr.の犠飛で勝ち越すと、7回にはフアン・ソトのソロ、ジェイク・クロネンワースの2ランで3点をあげ、ナショナルズを突き放した。昨季までナショナルズに所属していたソトは3安打するなど古巣相手に大暴れだった。
ダルビッシュは6回6安打3失点で降板。7回から2番手ティム・ヒルにマウンドを譲った。その後はパドレス救援陣がしのぎ、ダルビッシュに3勝目がついた。
パドレスのボブ・メルビン監督は試合後、「ダルビッシュは非常に調子が良かった」と振り返るとともに、「(それだけに)無失点を続けた4回から一転、5回に3点を失ったことは予想外だった」と振り返った。
2被弾3失点したものの、今季4度目のクオリティ・スタートを果たしたダルビッシュ。投じた90球中67球がストライクで、この日も安定した投球を披露した。次回登板は5月28日(同29日)のニューヨーク・ヤンキース戦が予定されている。直近9試合で8本塁打を放っている絶好調アーロン・ジャッジを止められるか、注目のマッチアップとなりそうだ。
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文●SPREAD編集部