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アメリカではロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平のアニメが、中継局バリー・スポーツ・ウエストで制作された話題は既報どおり。『THE SPECTACULAR SHOHEI』と題され、日本語で『偉大な大谷翔平』とサブタイトルがつけられた全4話のうち、その第1話が公開された。
◆【実際の映像】米中継局が公開したアニメ『偉大な、大谷翔平』予告編
■2016年、侍ジャパン強化試合での逸話
予告編公開時、「偉大なるユニコーンの旅路」とされていた第1話の舞台は2016年11月13日、侍ジャパン強化試合となる東京ドームで行われた対オランダ戦。この日、大谷が放った大飛球は、東京ドームの天井に吸い込まれ、ついに落下せず。160メートル弾と推定されたが、特別ルールによりエンタイトル・ツーベースとなったのを記憶している野球ファンも多いことだろう。
公開されたアニメは、このエピソードをモチーフにし、舞台は同じ東京ドーム。ここではアニメらしく、大谷が放った大飛球は火の玉となり、ドーム天井を直撃。天井を破壊し、そのまま場外ホームランとなる。
このエピソードを目にした往年の野球ファンとしては「アストロ球団だ」と思ったもの。『アストロ球団』は1970年代、『週刊少年ジャンプ』に連載された原作・遠崎史朗、作画・中島徳博により野球マンガ。投げるボールはまさに火の玉となり、非現実的な超人技が次々と繰り出されるストーリー。
もっとも大谷の数々の活躍を20世紀の野球人が聞いたなら「それはマンガだ」というエピソードばかり。大谷の東京ドーム天井直撃破壊場外ホームランは、そんな気分をアニメに散りばめたのかもしれない。
第2話は6月公開予定。はてさてこの先、同作品ではどんな驚愕エピソードを用意しているのか、少し楽しみだ。
◆米メディアがアニメ『偉大な大谷翔平』ユニコーンの旅路オンエアへ予告編公開
◆大谷翔平、右ひざ付近に152キロ死球直撃で絶叫・苦悶の表情 「すべてのファンが息を呑んでいる」と実況
◆唯一無二の“投打二刀流”大谷翔平 2023年シーズンの全ホームラン集
文●SPREAD編集部