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トロント・ブルージェイズの菊池雄星が30日(日本時間31日)、本拠地でのミルウォーキー・ブルワーズ戦に先発登板。5回を3安打2失点でまとめ、6勝目(2敗)を挙げると同時に日米通算100勝目をマークした。試合は菊池の好投もあり、ブルージェイズが7-2で勝利した。
◆【実際の映像】菊池雄星、メジャー500奪三振達成に拍手喝采 観客から贈られたスタンディングオベーション
■メジャー通算500奪三振もマーク
日米通算100勝に王手をかけてから3試合足踏みが続いていた菊池。この日も初回1死一塁からウィリアム・コントレラスに先制2ランを浴びるなど苦しい立ち上がり。
いきなり失点したが、その裏に味方打線が爆発。一挙4点を奪い、逆転に成功した。援護を受けた菊池は、2回以降走者を出すものの連打を許さず要所を締めた。
4回には7番ジョーイ・ウィーマーを空振り三振に打ち取り、メジャー通算500奪三振を達成。米地元紙『トロント・スター』のマイク・ウィルナー記者は「菊池雄星がMLB通算500個目の三振を奪い、観客からスタンディングオベーションを受ける」とツイートし、ファンから祝福される様子を伝えた。
菊池は結局、5回3安打2失点4奪三振で今季6勝目(2敗)を挙げ、日米通算100勝(日本73勝、米国27勝)に到達した。
■打線に感謝「いつも支えてくれる」
試合後、取材に応じた菊池は「(失点した後)すぐに4点を取ってもらったのは本当に大きかった。打者はいつも僕をサポートしてくれるし、彼らはいつも僕を支えると言ってくれる」と話し、まずは打線に感謝。その上で「すぐに得点してくれたことが自信につながった。リードを得たことで、打者に対してもっと攻めることができた」と振り返った。
チームも菊池の日米通算100勝とMLB通算500奪三振を祝福。公式Twitterでは日本語で「おめでとうございます」「菊池選手の素晴らしい日」とつづり、記念球を持って微笑む左腕の写真とともに投稿した。
6勝目を手にしたが、今季最多の5四球を与えるなど制球力には課題が残った。先述のウイルナー記者も「毎回のように走者を出しているが、ダメージを最小限にとどめている」と記し、大崩れにつながりかねない内容を表現した。
粘投の末にメモリアルな白星を手にした菊池。勝利数を重ねるためには制球力向上がカギとなりそうだ。
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文●SPREAD編集部