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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平が12日(日本時間13日)、敵地でのテキサス・レンジャーズ戦に「2番DH」で先発出場。4打席目に19号同点ソロを放つと、5-5の延長12回無死二塁の6打席目にも勝ち越し20号2ランを叩き込んだ。
この日は4打数2安打4打点と大暴れ。9試合連続安打をマークし、打率は.291に上昇した。延長12回の激闘を制したエンゼルスは貯金を今季最多の「6」とした。
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■「これでア・リーグ本塁打王」
大谷劇場の幕開けは、4-5と1点を追う7回1死走者なしの第4打席。2番手右腕グラント・アンダーソンが投じたシンカーを完璧に捉え、左中間2階席へ運んだ。この19号同点ソロは飛距離459フィート(約140メートル)を記録し、5月31日(同1日)の一発に並ぶ今季自己最長となった。
これで本塁打王争いトップに立っていたアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)に並ぶと、ハイライトは5-5の同点で突入した延長12回に訪れた。タイブレーク制のため、走者を二塁に置いた状況で6打席目に入った大谷。左腕コール・ラガンズが投げた初球カットボールを逆方向へ弾き返すと、打球は左翼フェンスを越える勝ち越しの20号2ランとなった。
この日の2発目に対して、大谷ファンを公言する『FOX Sports』のアナリスト、ベン・バーランダー氏は「ショウヘイ・オオタニがまたやってくれた! 12回の20号本塁打でエンゼルスにリードを与えた! これでア・リーグ本塁打王になった」とつづると、地元放送局『バリー・スポーツ・ウエスト』で解説を務めるマーク・グビザ氏も「この男は、ただただ信じられない! ユニコーンがシーズン20本目、そして今夜2本目のホームランを打った」と伝えた。
■「お手本になる素晴らしい選手」
本塁打を放った第4、第6打席以外は、第1打席が一ゴロ、第2打席が四球、第3打席は左犠飛で、第5打席は空振り三振。4打数2安打4打点で、打率を.291に上げた。
大谷は試合後、自身の打撃について「今日もボールの見え方が良かったし、結果も良かったと思う」とうなずき、納得顔。その上で「首位のテキサスが相手だし、みんな気合いが入っている。4連戦で初勝利を挙げることができたのは大きい」と振り返った。
フィル・ネビン監督も「彼は好調を続けている。とても楽しんでいるように見えるし、見ていて楽しい。特に2本目の本塁打では感情が表に出ていた。彼はチームのことを大切に思っていて、それが選手全員に伝わっているんだ」と話した。
また、遊撃手のザック・ネトーは「大谷は見ていてお手本になるような素晴らしい選手。ああいう人について行きたくないと思う人はいないでしょう」と賛辞を贈った。
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文●SPREAD編集部