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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は13日(日本時間14日)、敵地でのテキサス・レンジャーズ戦に「2番・DH」で先発出場。2打数2安打3四球で全5打席出塁した。これで10試合連続安打となり、打率を.296まで引き上げた。また、盗塁もひとつ決めて今季10盗塁に到達、3年連続の2ケタ盗塁を達成した。この日は打撃と足でチームの勝利(7-4)に貢献。エンゼルスは貯金を今季最多の「7」とし、首位レンジャーズとのゲーム差を4.5に縮めた。
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■3試合連続のマルチ安打達成
前日12日(同13日)は同点弾、勝ち越し弾を放った大谷。ア・リーグ最速で20号に達し、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)を抜き去り、本塁打王争いでリーグトップに立った。
2戦連発の期待がかかる大谷の第1打席。初対戦となった先発左腕コディ・ブラッドフォードのチェンジアップを捉え、右翼線への二塁打を放った。あっさり10試合連続安打をマークすると、米データ専門サイト『Codify』は試合終了時点で.600となった大谷の長打率に注目。「MVPを取った2021年シーズンの長打率は.592だった」とツイートし、MVPシーズンをしのぐ爆発ぶりを伝えた。
第2打席で四球を選ぶと、第3打席は右前打を放ち、3試合連続のマルチ安打をマーク。続く第4打席は救援左腕ブロック・バークとの対戦だったが、申告敬遠で歩いた。第5打席も四球を選び、この日は2打数2安打3四球で全打席出塁。期待された21号こそ生まれなかったが、打率は3割目前の.296に上昇した。
■指揮官、守備整備の成果強調
大谷の活躍に引っ張られたチームも首位相手に逆転勝ち。3連勝を飾ったフィル・ネビン監督は試合後、「リードされてもベンチでは誰もあきらめていなかった」とチームの雰囲気を話し、その上で勝因として「(ブルペン含めて)何よりも守備の整備に対応した」と明かした。そして、ディフェンスを強化した結果、ミスのない試合が増えたことに胸を張った。
この日、6回に12号アーチを放ったハンター・レンフローも「我々がいったん調子に乗れば、止めることは難しくなるだろう。我々はまさにいま、その状態に達しつつある」と話し、今後の戦いに自信を見せた。
一方、地元ラジオ番組に出演したレンジャーズのブルース・ボウチー監督は「チーム内に大谷のようになれる選手はいないのか」との質問に対し、「無理ですね。彼以上のユニコーンは存在しないのですよ。この男が投手と打者の両方でどんなことを行っているか。ただただ驚くばかりです」と返答。名将とうたわれる指揮官の目にも、大谷は唯一無二の存在として映っているようだった。
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文●SPREAD編集部