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世界一美味しい市販の日本酒を決める品評会 「SAKE COMPETITION 2023」の表彰式が14日、東京・有楽町にあるザ・ペニンシュラ東京で開催され、元サッカー日本代表の中田英寿らがプレゼンターとして登壇した。
◆中田英寿プロデュースの日本酒イベント 17日から国⽴代々⽊競技場にて3日間開催「どの蔵も面白い」
■正真正銘の「美味しいお酒」が決まる
中田は現在、株式会社JAPAN CRAFT SAKE COMPANY代表取締役として日本酒の魅力や文化を世界に広める活動に従事している。そのほか「酒場放浪記」で知られる吉田類、フリーアナウンサーの宇賀なつみ、女優の村川絵梨、女性シンガーソングライターMs.OOJAがプレゼンターとして登壇。日本酒の魅力を語った。
「SAKE COMPETITION」は「ブランドによらず消費者が本当においしい日本酒にもっと巡り会えるよう、新しい基準を示したい」という理念により2012年からスタート。市販酒のみが対象となり、審査方法は完全に銘柄を隠し、酒の中身のみで競う。いわば正真正銘の「美味しいお酒」が決まる品評会だ。
各部門と受賞銘柄は以下の通り。
・純米酒部門:大和蔵酒造株式会社 雪の松島 海 -KAI- ひとめぼれ 純米原酒 (宮城)・純米吟醸部門:相原酒造株式会社 雨後の月 純米吟醸 山田錦 (広島)・純米大吟醸部門:大嶺酒造株式会社 大嶺2粒 火入れ 山田錦 (山口)・SUPER PREMIUM部門:清水清三郎商店株式会社 作 智 (三重)日本酒ソムリエアプリSakenomyが選ぶ・「Sakenomy Best Brewery of the Year:高木酒造株式会社 「十四代」 (山形) 代表取締役社長・髙木辰五郎
■お酒を飲みながら逆算する
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日本酒についての思いを語る中田英寿 撮影:SPREAD編集部
本品評会も新型コロナ・ウイルス蔓延の余波により2019年以来の開催となった。こうしたコロナによる影響について、中田は「国内においては厳しい状況もあったと思いますが、コロナ禍で海外の輸出を伸ばした蔵元さんもけっこう多く、日本に来れなかった外国の方たちが、自分たちの国に和食屋さんを増やしたという傾向もありました。結果、輸出は伸長していると思います。ただ、世界的には日本酒に限らずアルコールの摂取量は減少傾向にあります。その中で、この産業を伸ばしていくためには、単純に原価による考え方ではなく、業界が成り立つための値段設定だったり、きちんとマーケットを考えた販売の仕方が重要になってくると思います」と見解を述べた。
また自身の日本酒のたしなみ方については、同じ銘柄、そして量を飲むということはないとした上で「知らないものを知ることが好きなので、どういう考え、どんな技術、どんな原材料により(お酒が)できるのか、作り手の背景を知る…飲みながら逆算するのが好きです。できる限り知らないお酒を飲み、その先の文化、自然の背景がつながってくることに感動を覚えます」と語った。
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文●SPREAD編集部