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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平が18日(日本時間19日)、敵地でのカンザスシティ・ロイヤルズ戦に「2番DH」で先発出場。5回の第3打席に24号逆転2ランを放つと、続く3番マイク・トラウトも15号ソロを左中間に運んだ。「トラウタニ」の活躍でチームは5-2で勝利。大谷はこの日4打数1安打2打点で、打率は.300。打点も58に伸ばし、ア・リーグ1位に浮上。本塁打部門とあわせて2冠となった。最近不振に陥っていたトラウトも1本塁打を含む3打数2安打1打点と復活の予感。メジャー最強デュオがチームをけん引しそうだ。
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■58打点に伸ばしリーグ1位
1点を追う5回に2戦連発となる24号逆転2ランを放った大谷。本塁打ランキングでア・リーグ2位のアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)に5本差をつけてトップを独走するとともに、打点も「58」に伸ばし、こちらもリーグ1位に立った。
この回は、続く3番マイク・トラウトも15号ソロを放ち、今季6度目の「トラウタニ弾」が完成。チームが勝利したため「トラウタニが打てば負けない」という不敗神話は継続することになった。
ダイヤモンドを1周し、ベンチに戻ってきた大谷を出迎えたのは恒例の兜セレブレーション。ただ、直後にトラウトも本塁打を叩き込んだため、大谷は余韻に浸る間もなく兜を脱ぎ、これを自らトラウトにかぶせた。
トラウトは試合後、「ダグアウトに向かうと翔平が帽子(兜)をかぶせてくれた。それが、最高にクールだった」と笑顔。また、現地放送局も「この2人は7月のシアトル(オールスターゲーム)でも一緒にプレーするだろう」とコメントし、MVPからMVPへの兜リレーを盛り上げていた。
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右中間への今季24号2ランを放った大谷翔平(C)Getty Images
■「我々が打てばチームは有利に」
6月に入って大谷の打棒が爆発しているのに対し、相棒のトラウトは不振。6月の月間打率が2割に満たない状況だったが、「ここ2、3日、結果が良くなっているのを感じていた」と振り返り、特に前日の試合でメジャー最速左腕アロルディス・チャプマンから左前打を放った9回の打席で自信を深めたという。
トラウトは大谷とのアベック弾について「我々が打てば、間違いなくチームは有利になる。翔平の一発は貴重だった。彼がここ数週間やってきたことは信じられないことだけど、ほかのみんなもステップアップしてきたし、そこに参加できて楽しいよ」と笑った。
メジャー最強デュオ「トラウタニ」が機能すれば、勝利にグッと近づくことは確か。ポストシーズン進出のカギは2人が握っている。
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文●SPREAD編集部